おやのことば・おやのこころ(2021年9月5日号)
にち/\にみにさハりつくとくしんせ
「おふでさき」四号42
心ちがいを神がしらする
4歳の長男の最近のお気に入りの遊びは折り紙です。ゾウ、キリン、カバなど、好きな動物を挙げては「一緒に折って」とせがんできます。
インターネットのおかげで、折り方を調べるのにさほど苦労しませんが、いざ折り始めると生来の不器用さが災いして、なかなかスムーズにいきません。お手本の画像や動画を参考に悪戦苦闘しながら折り進めていくうちに、なんとか完成形に近づいてきました。
紙を折るという単純な作業の連続ですが、手本通りに正確に折り進めるのは案外難しいものです。折り目や角度の少しのずれを直さないまま次へ進めば、工程を踏むたびにずれが大きくなったり、変な折り癖がついたりして、いびつな仕上がりになってしまいます。
折り紙であれば、折り目のずれがはっきり目に見えるおかげで、一つ前の工程に戻って修正できます。一方、人間が自らの癖性分を自分自身で認識するのは至難の業です。
常日ごろから、心づかいや言動の元を教えに照らして通る。そして、時には身上・事情に表して親神様からお知らせを頂いてこそ、人生の軌道修正は可能になるのです。
カラフルな動物たちが棚に居並ぶさまは動物園さながらですが、よく見ると、どれも少し不格好な出来映えです。子供たちに折り紙の手本を示すには、まだまだ鍛錬が必要なようです。
(さ)