母の信仰姿勢を手本に – 読者のひろば
松江小夜子(82歳・山口県岩国市)
一昨年に出直した母の『人生記』を執筆しています。筆を執るたびに、私をお道に導いてくれた母の親心が伝わってきます。
65年前、信仰初代の母は、妹を出産した直後に結核を患いました。日を追うごとに病状は悪化し、命の危機に瀕するなか、母は以前からおたすけに通ってくださっていた所属教会の会長さんと共に、おぢば帰りを果たします。その後、母はみるみる元気になり、にをいがけに出られるほどに回復しました。
母の出直しを覚悟していた私は、親神様の鮮やかなご守護に深く感動し、「お道の教えについて詳しく学びたい」と思うようになりました。その3年後、二十歳になったのを機に、修養科を志願しました。
修了後は、母と一緒に所属教会への日参を続けました。教会の御用を共につとめる中で、母は不足一つ漏らさず、いつも与えられた御用を喜んでつとめていました。何事にもたんのうの心で向き合う姿に、私は信仰者としての心得を学ぶことができました。
その後も母は大病を患うことなく、100歳まで長生きさせていただきました。かく言う私も、82歳になったいま、病気に悩むことなく元気に通らせていただいています。
最近も親しい教友と共に、所属教会の掃除やにをいがけに勤しんでいます。これからもご守護に対する感謝の心を忘れず、亡き母の信仰姿勢を手本として、生涯ご恩報じに努めていきたいと思います。