共にインターハイ3位入賞 – 天理高柔道部男子・天理高ホッケー部男子
天理高校柔道部男子の団体・個人と、天理高ホッケー部男子は、7月24日から8月24日にかけて北信越地方などで行われた「全国高校総合体育大会(インターハイ)」で、それぞれ3位入賞を果たした。
チーム一丸となって – 天理高校柔道部男子
今年度の高校柔道は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、春の「全国高校柔道選手権大会」は個人戦のみの開催となり、その後の「金鷲旗高校柔道大会」は中止を余儀なくされた。
こうしたなか、天理高の部員たちは、「日本一」を目標に掲げ、チーム一丸となって稽古を重ねてきた。
インターハイ当日。初戦を難なく勝利し、続く2、3回戦を2‐1で制すと、準々決勝では一昨年の覇者・国士舘高校(東京)と対戦。全国屈指の強豪を相手に2‐0で勝利を収め、準決勝へとコマを進めた。
崇徳高校(広島)との準決勝では、ここまで先鋒を務めた尾方蓮選手(3年)に代わり、小幡礼希選手(2年)が出場し、「内股」で「一本」を奪う。
この後、次鋒と中堅が相次いで敗れ、後がなくなったが、副将の平見陸主将(3年)が一本勝ちし、同点に追いつく。しかし、続く大将戦で惜しくも敗れ、3位入賞となった。
平見主将は「『日本一』を目指して練習してきたので、とても悔しい。後輩たちには、来年のインターハイでの優勝を期して、自分たちの分まで頑張ってほしい」と話した。
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なお、個人戦には7選手が出場し、平見主将が100キロ級で3位入賞を果たした。
意識改革で士気高め – 天理高校ホッケー部男子
天理高校ホッケー部男子は、昨年末の選抜大会ではベスト8に終わり、悔しい思いを抱えたまま新チームがスタートした。
丸山奏キャプテン(3年)は「練習中の雰囲気を大きく変えなければ」との思いから、チームの意識改革に着手した。キャプテンを含むリーダー5人が中心となり、常に実戦の意識を持って練習に臨めるよう、チームの士気を高めてきた。
目標には「インターハイ」「国民体育大会」「選抜大会」のすべてを制す3冠達成を掲げ、まずは最初の大会であるインターハイ優勝を目指した。
そのインターハイでは、初戦と準々決勝を大差で勝利し、島根県立横田高校との準決勝へ。
第1クオーターで先制点を奪われた天理高は、果敢にゴールを狙うが得点できず、時間が過ぎていく。第3クオーター終了間際、田中翼選手(同)のフリックシュートで同点に追いつくと、第4クオーターでは両校が1点ずつ奪い合い、同点のまま試合終了。延長のシュートアウト戦にもつれ込んだが、天理高は1‐3で敗れ、3位入賞となった。
丸山選手は「『3冠』の目標を逃したのは悔しいけれど、まずはインターハイで入賞できたことを喜びたい。この夏は、見つかった課題をしっかりと修正し、次へ進みたい」と話した。