「全国定通大会」各競技で活躍 – 天理高校第2部
働く高校生たちのスポーツの祭典「全国高校定時制通信制体育大会」が先ごろ開催された。天理高校第2部の各クラブが出場し、好成績を収めた。ここでは、連覇記録を14に伸ばした軟式野球部をはじめ、活躍したチーム・選手を一挙紹介する。
14大会連続Vの快挙 – 軟式野球部
前回大会まで13連覇中の軟式野球部。コロナ禍の影響で練習時間が限られるなか、効率良く練習に取り組んできた。
初戦の相手は、前回大会の決勝で顔を合わせた八王子拓真高校(東京)。初回に2点を先取して勢いに乗る天理高は、その後も得点を重ねて13‐1で勝利。続く2回戦、3回戦、準決勝もコールド勝ちを収めた。
決勝の相手は、神村学園高等部通信制課程福岡学習センター(福岡)。天理高は、初回に三番・片山陽平選手(3年)がタイムリーツーベースヒットで先制すると、その後も着実に得点を重ねていく。守備では、主将の沖勇輝投手(4年)が、コントロールとキレのいい投球で相手打者を翻弄。7‐0で見事優勝を果たし、連覇記録を14に伸ばした(写真=全国高校定時制通信制軟式野球連盟提供)。
アベック優勝果たす – バスケットボール男女
バスケットボール部男子と同女子はアベック優勝を果たした。男子は2大会連続5回目、女子は4大会ぶり18回目。
男子は、佐々木理喜キャプテン(4年)をはじめ、レギュラー全員が高い得点力を誇る。初戦から準決勝までの3試合を順調に勝ち進んだ同部は、決勝で都立浅草高校と対戦した。
第1クオーター、天理高は南悠久選手(同)が3ポイントシュートを4本決めるなどして23‐10と大きくリード。その後も落ち着いたプレーでリードを守り、69‐57で優勝を決めた。
一方、4大会ぶりの優勝を目指す女子は、身長170センチの萩原治キャプテン(同)を筆頭に、個々の能力が高い。
大会では、初戦から大差をつけて順調に勝ち上がると、決勝も73‐24で危なげない勝利。4大会ぶりの優勝を飾った。
萩原キャプテンは「練習が満足にできない中も監督に支えられ、最後はチーム一丸となって戦うことができた」と語った。
なお、大会の優秀選手に、男子の佐々木キャプテンと雪本理生選手(4年)、女子の磯田喜恵選手(同)と佐野りえ選手(2年)が選ばれた。
ペアで念願の初V – ソフトテニス部 楠本理子選手 香山陽希選手ペア
ソフトテニス部の楠本理子選手(4年)と香山陽希選手(同)ペアは、ソフトテニスの個人戦で初優勝に輝いた。楠本選手は「これまで、あと一歩のところで優勝を逃してきたので、今年こそはと意気込んで決勝に臨んだ。高校最後の全国大会で優勝できて、とてもうれしい」とコメントした。
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このほか団体では、バドミントン部男女とバレー部男子が3位入賞した。なお、各個人戦の上位入賞者は以下の通り。
女子
○バドミントン3位=岡田心選手(3年)
○陸上4×100メートル走4位=小田彩恵選手(2年)、酒井晴香選手(4年)、田靡真琴選手(3年)、本田ゆきの選手(2年)