島国ツバルと交流30年
堺市の茶谷吉則さん(79歳・泉大教会前会長=写真右)は先ごろ、NPO法人「日本ツバル交流協会」理事長として、南太平洋の島国ツバルと日本の相互理解と友好親善の促進に30年にわたり貢献したとして、茂木敏充・外務大臣から表彰を受けた。
同協会が結成されたきっかけは、1990年に大阪府で開かれた「国際花と緑の博覧会」(花博)にさかのぼる。期間中、参加国が自国紹介を行う「ナショナルデー」が催されるなか、少人数のため開催が危ぶまれたツバルの「デー」に、茶谷さんを中心とする大阪教区の教友らが協力。その様子を見たツバルの副首相(当時)から「今後も交流を持ちたい」と要望があり、翌91年に協会が立ち上げられた。
同協会は「一れつきょうだい、たすけ合い」の精神のもと、両国の人と文化の交流を目的に、物産展やバザーなどを企画したほか、機関誌『TUVALU』を発行するなど、さまざまな活動を展開している。
茶谷さんは「多くの人たちの尽力により、今日まで活動を続けられたことに、感謝の気持ちでいっぱいだ。今後も活発な交流を図り、ツバルと日本の間に兄弟のような関係を築いてもらいたい」と話した。