関西リーグ6連覇へ前進 – 天理大学ラグビー部
今季の「ムロオ関西大学ラグビーAリーグ」が9月18日に開幕。天理大学ラグビー部は、近畿大学との初戦を落としたものの、10月3日に行われた関西大学戦では69‐21と大差をつけて勝利。創部初の関西リーグ6連覇へ向けて前進した。
7月に行われた関西大学春季トーナメント決勝では、関西勢との対戦で6年ぶりとなる黒星を喫した同部。8月の菅平合宿では、関東の強豪勢と練習試合を重ね、流通経済大学との対戦では50‐0と快勝したものの、明治大学と帝京大学に敗れた。
9月19日に行われた関西大学リーグ初戦では近畿大と対戦。天理大は先制を許すと、その後も苦しい展開が続き、7‐23で敗北した。
小松節夫監督(58歳)は「新チームで試合に臨むことへの不安や、関西大学春季トーナメントの決勝や菅平合宿での敗戦が、選手たちの精神面に影を落としていたように思う。ミスが多い試合だったので、次節までにコミュニケーションをしっかり取るなど、基本的なことの改善に取り組んだ」と話す。
10月3日、リーグ戦第2節は関西大と対戦した。
開始3分、パスを受けたマナセ・ハビリ選手(2年)が相手のディフェンスをものともせず、右サイドを駆け抜けて先制トライ。勢いに乗った天理大は、その後も内村祐介選手(4年)が3トライを挙げるなどして33‐7で前半を折り返す。
後半2分、グラウンド中央付近で味方からボールを受けた内村選手が、俊敏なステップで相手防御陣を突破すると、そのまま駆け抜けてトライ。スクラムでも終始、相手を圧倒し、得点を量産していく。
ロスタイムにも、敵陣5メートルライン付近からのスクラムで、そのままボールを押し込んで11個目のトライ。69‐21と大差をつけて勝利した。
佐藤康キャプテン(同)は「今回の勝利はチームの自信につながったと思う。このまま調子を崩さず、残りの試合に勝利して、関西リーグ6連覇を目指したい」と話した。
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天理大の次節は10月16日、親里競技場で摂南大学と対戦する。