和やかに教えを深め合う – ようぼく対象「みおしえ学習会」
既報の通り、布教部(松村登美和部長)では、ようぼくの成人を目指す新たなプログラムとして「みおしえ学習会」を立ち上げ、進行役を務めるファシリテーターの育成など諸準備を進めてきた。各支部では、今年4月ごろから参加者を教会長に限るなどして同学習会を実験的に実施。その後、新型コロナウイルスの感染拡大が収まりつつあることを受けて、各支部で順次開催されている。ここでは同学習会の特徴とともに、宮城教区仙台西支部(玉造博支部長)で行われた学習会の様子を紹介する。
「みおしえ学習会」は、進行役のファシリテーターのもと、参加者同士がワークシートを用いながら意見を発し合い、より深く教えを心に治めようとするもの。「八つのほこり」と「十全の守護」の二つのコースが用意され、各支部で開催される。
打ち解けやすいプログラム
この学習会では、隣り合う参加者同士で語り合う「サイドトーク」と呼ばれる一対一の対話方式を導入。大勢による会話が苦手な人でも打ち解けやすい工夫がなされている。
また、プログラムの中では、進行役のファシリテーターをサポートする仕組みとして、紙芝居調の教理の解説動画を用意している。そのため、少人数のスタッフで実施できるのも特徴の一つだ。
同学習会の立ち上げに当たり、布教部では、ファシリテーターを養成する研修会を、親里をはじめ、各教区でも実施。各地の教会長ら約200人が、同学習会のファシリテーターとして登録された。
身近なテーマで意見交換
ようぼくを参加対象とする同学習会をいち早く開催した支部の一つ、仙台西支部では11月6日、新型コロナウイルスの感染防止対策を講じたうえで「十全の守護」のコースを行い、20人が参加した。
会場となった宮城教務支庁に集まった参加者たちの表情には、久しぶりの教友との再会とあって、笑顔がこぼれた。
一定の距離を空けて座った参加者たちは、諸説明を受けた後、ファシリテーターの司会・進行のもと、早速ワークシートを進めた。その質問項目には、「身近にある“切る”ご守護は?」など、日常生活に溢れている十全のご守護を再発見できるように工夫された設問が並ぶ。
ファシリテーターは、ワークシートの設問に沿って進行。参加者に発表の機会を持たせつつ、円滑に学習会を進めていく。
一方、一対一の対話方式を用いる場面では、隣り合う参加者同士が設問について話し合った。その際、なかなか打ち解けられずにいた参加者も、相手の話を聞くうちに自らの身の上話を語り始めるなど、皆が参加できる雰囲気が広がった。
さらに、教理の解説動画では、設問を補足する形で教理の要点が分かりやすく紹介され、参加者は真剣な面持ちで見入っていた。
プログラム終盤には、参加者たちが、積極的に意見を発するようになり、和気あいあいとした学習会になった。
参加者の一人、寺山なお子さん(68歳・仙峰分教会仙恵峰布教所長)は「ワークシートやサイドトークを通して、日常に溢れる十全のご守護の奥深さを、あらためて学ぶことができた」と話した。
一方、今回初めてファシリテーターを務めた吉村勇一さん(35歳・気仙沼町分教会長)は「身近なことをテーマに語り合うのが楽しかったようで、参加者の皆さんが積極的に意見を出し合っていたのが印象的だった」と語った。
玉造支部長(74歳・東仙臺分教会長)は「こうして教友が顔を合わせて、楽しく御教えを学べたことは本当にありがたい。今後も、この学習会を活用していきたい」と語った。
仙台西支部で行われた「みおしえ学習会」の様子を視聴できます。