おやのことば・おやのこころ(2021年11月24日号)
小さな埃が沁み込んで、鏡にシミが出来るのやで。
『稿本天理教教祖伝逸話篇』130「小さな埃は」

今月22日は二十四節気の「小雪」。冬の入り口といわれる通り、ここ数日で昼間の気温がぐっと下がり、自教会の祭典を前に暖房器具の準備に追われました。
ストーブやヒーターをしまっていたスペースに代わって収まるのは、夏の終わりまで活躍してくれた扇風機です。各部屋に点在していた5、6台を1カ所に集め、固く絞った雑巾を手に拭き掃除にかかります。
カバーと羽根を取り外してみると、風を送り出す羽根の表面側よりも、裏側の汚れが特に目に付きます。本来の役割とは少し違うのでしょうが、エアコンや空気清浄機のフィルターのように、空気中のちりやほこりを羽根がせき止めてくれていたのです。こびり付いた汚れを丁寧に取り除くと、新品同様とはいかないものの、掃除の前とは見違えるほどきれいになりました。
どんな最新鋭の家具や家電製品でも、日ごろの手入れを怠れば劣化が早まり、シミが付いた鏡面のごとく、いずれは本来の機能が損なわれるのが道理です。一方、わが家の扇風機のような年代物でも、小まめに手を入れてやれば、それだけ長く使い続けることができます。
冬支度がひと段落し、出したばかりのヒーターのスイッチを入れると、なんとも心地良い温風が吹き出してきました。私たち人間も胸の掃除を怠らず、常にさわやかな風を送り出せる澄んだ心で人と接したいものです。
(さ)