立教184年11月月次祭 – 小春日和のなか
教会本部の11月月次祭は26日、中山大亮様祭主のもと、本部神殿で執り行われた。
大亮様は祭文の中で、元初まりの真実を明かし、よろづたすけのつとめを教え、さづけの理を渡して、成人の道つつがなくお連れ通りくださる親神様のご慈愛にお礼申し上げたうえで「私どもをはじめ教会長、ようぼく一同は、コロナ感染によるさまざまな制約が緩和されつつあるなか、いま一度、親神様の御心に思いを致し、思召にお応えできるよう、教祖のひながたを拠り所に、日々勇み心と一手一つの和をもって、たすけ一条の道を邁進する決意でございます」と奏上された。
この後、かぐら・てをどりが陽気に勤められた。
国内における新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着きを見せ、賑わいが戻りつつある親里。小春日和となったこの日、初冬の穏やかな日差しが神苑に降り注ぐなか、帰り集った参拝者たちは、感染症対策を講じながら一心に手を合わせた。
おつとめの後、前川治夫・本部員が神殿講話に立った。
前川本部員は、新型コロナウイルスの蔓延は“世界規模の大節”と指摘。生きる中で想像し得ない出来事が起こったときには、素直に受けとめて信仰的に成人することで、親神様からご守護を頂戴することが大切として、「親神様の思召を悟り、いままでの自分とは違う自分になるために心の向きを変えていかねばならない」と強調した。
続いて、節に対する心の治め方に言及。嘉永6年、夫・善兵衞様お出直しという節の中も、末女こかん様をにをいがけに出された教祖のひながたにふれたうえで、節が起こったときには、積極的に前に踏み出し、勇むことが大切だとして、「まず私たちは、できることを、つまり我さえ良くば今さえ良くばの考えを捨て去り、なんとかして親神様にお働きいただきたいと念じることが肝心」と語った。
最後に、前川本部員は「いま大節のさなかだが、先を楽しみに、私たちも成人の歩みを力強く推し進めて、大きなご守護を頂戴したい」と述べて、講話を締めくくった。
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なお、この日、天理教ホームページで見られるライブカメラの映像には、通常時の2倍のアクセスがあった。
教会本部11月月次祭の様子を、下記から見ることができます。