天理時報オンライン

【 172件 】
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視点

  • たすける相手を見据えて – 視点

    年明け、政府の地震調査委員会はマグニチュード8~9が想定される南海トラフ地震の30年以内の発生確率を「80%程度」に引き上げた。調査委員会の委員長を務める平田直・東京大学名誉教授は「いつ起きてもおかし・・・

  • 「なるほどの人」のバックボーン – 視点

    先日、高校3年生の森井翔太郎さんが米大リーグ・アスレチックスとマイナー契約を結んだことが報じられた。森井選手は高校通算45本塁打を放ち、投げては最速153キロと、いわゆる投打「二刀流」の選手で、さらに・・・

  • 訪日外国人旅行者の増加に思う – 視点

    筆者の学生時代は、昭和のバブル景気に日本国中が沸いていた。企業は続々と世界へ進出、投資し、株高と円高の好景気をもたらしていた。恩師は「親神様がお与えくだされた絶好の機会。若き者は、いまこそ世界布教を志・・・

  • 「平和への祈り」次代へつないで – 視点

    太平洋戦争末期の沖縄で、負傷兵の看護要員として最前線へ送られた「ひめゆり学徒隊」。その元学徒隊員の一人である与那覇百子氏(首里分教会教人)が昨年11月、96歳で出直された。 数多くの少女たちが犠牲とな・・・

  • 「働く」ということ – 視点

    近年話題になった書物の一つに、デヴィッド・グレーバー著『ブルシット・ジョブ』がある。それによると、いまの世の中には、実際には全く無意味で、不必要であるばかりでなく、社会にとって有害な仕事でありながら、・・・

  • 「陽気ぐらし文化」考 – 視点

    一昨年、天理大学杣之内キャンパスに佇む天理大学附属天理図書館が、国の登録有形文化財に登録された。昭和5年竣工の同館は、当時のミネソタ州立大学の図書館の設計図を参考に、京都帝都大学助教授の坂静雄氏と、学・・・

  • “寄り添い型”のおたすけ – 視点

    2024年の文部科学省による報告から、2023年の全国の小中学生の不登校児童・生徒数は34万人余りで、11年連続で増加していることが分かった。また、一昨年に報告された内閣府調査によると、いわゆる「ひき・・・

  • 「ぢば定め」から150年 – 視点

    明治8年6月29日(陰暦5月26日)の昼ごろ、教祖は「かんろだい」の「ぢば」を初めて明かされた。今年は、その「ぢば定め」から150年目に当たる。 当時の状況を少し振り返ってみると、教祖は、すでに明治6・・・

  • つとめ一条のお心に応える年に – 視点

    ひながたを目標にした教えの実践を心として歩んできた教祖140年祭活動も残り1年となった。そこで、明治20年の前年である明治19年の史実を振り返り、励みとしたい。 『稿本天理教教祖伝』に記されている明治・・・

  • 昭和100年の軌跡 – 視点

    今年は昭和元(1926)年から100年を数える。昭和は62年続いた日本史上最長の元号であり、いまの日本の総人口の7割、8千万人強が昭和生まれである。昭和とは、どんな時代だったのだろう。 大正15(19・・・

  • 締めくくりの年を“無我夢中”で – 視点

    先ごろあるテレビ番組で、野球の練習で使われるピッチングマシン製造会社が紹介されていた。同社が作るピッチングマシンは、回転の掛かった伸びのある球をコントロール良く投げるのみならず、アーム式のマシンでは不・・・

  • 能登を目指す若者たちに思う – 視点

    金曜の夜、仕事を終えた教内外の若者たちを乗せたミニバンやマイクロバスが能登を目指す。関西からでは7、8時間で到着し、車で仮眠をとって夜が明けると作業にかかり、夕方までには帰路につき、日曜に日付が変わる・・・

  • AI依存が加速する社会に思う – 視点

    今年のノーベル賞は、物理学賞と化学賞で人工知能(AI)に関係する研究成果が選ばれた。物理学賞は、人間の脳の仕組みを模擬してAIの機械学習の基礎となる技術を開発した米国とカナダの研究者、化学賞は、AIで・・・

  • SNSでの誹謗中傷に思う – 視点

    今夏、世界を熱狂の渦に巻き込んだパリ2024オリンピック。各競技のアスリートの活躍は人々に感動を与えたが、半面、SNSで選手や審判への誹謗中傷が相次いだことも、殊のほか印象に残った。心ない非難を受けた・・・

  • “ながらスマホ”厳罰化に思う – 視点

    自転車運転中の携帯電話の使用と酒気帯びに対する罰則を強化した改正道路交通法が1日、施行された。今後は、停止中を除いて、運転中の通話や画面注視への罰則が強化され、酒気帯び運転とほう助(運転する恐れがある・・・

  • “親の声”を頼りに一意専心 – 視点

    過日、筆者の教会に一人の青年が参拝に訪れた。数年前から宗教に興味を持ち、幾多の教団本部にも足を運んだ。その中で一番感銘を受けた教えが天理教であったという。 今年の春季大祭には彼一人でおぢばへ帰り、教理・・・

  • “分断と対立”から「丸い心」へ – 視点

    アメリカ大統領選挙は、いよいよ11月5日に投開票が行われ、ドナルド・トランプ前大統領とカマラ・ハリス副大統領のどちらかが次の大統領に選ばれる。2020年の大統領選挙で勝利したバイデン大統領が、「私は分・・・

  • 「寄り添う」とは何か – 視点

    水俣病の実相を伝える「水俣・京都展」(主催=認定NPO法人「水俣フォーラム」)が12月、京都市で開催される。 “公害の原点”とされる水俣病は昭和31年、熊本県水俣湾周辺で初めて・・・

  • 布教伝道と社会貢献の両輪で – 視点

    9月は東日本と西日本で平均気温が統計開始以来の最高値を記録し、厳しい残暑が続いた。そのなか国内各地では、この月を「全教会布教推進月間」と銘打ち、教会を拠点に積極的なにをいがけ活動が展開された。 ところ・・・

  • ひのきしんに徹した誠の姿に – 視点

    日本のメディアでも広く報じられたので覚えている読者もいるだろう。ブラジル政府は7月25日、第2次世界大戦中とその直後に、日本人移民を刑務所に収容して虐待したり、強制的に立ち退きを命じたりした事実を公式・・・