天理時報2023年12月13日号6面
【日本赤十字社から感謝状 – 京都教区献血推進委員会】京都教区献血推進委員会(小西靜雄委員長)は先ごろ、長年にわたり献血推進活動に尽力した功績に対し、日本赤十字社から「日本赤十字社感謝状」を受けた。「日本赤十字社感謝状」は、献血活動を20年以上続けている団体・個人に贈られる「金色有功章」を受章後、引き続き取り組んだ年数が10年に達した団体に贈られるもの。同委員会では毎年6月、日本赤十字社の職員らを講師に招いて研修会を開いているほか、年末に亀岡市の教務支庁で「歳末献血ひのきしん」を実施するなど、30年以上にわたり献血活動を推進。これまでに「日本赤十字社金色有功章」や「京都府知事表彰」などを受けている。◇日本赤十字社が主催する令和5年度「献血功労表彰伝達式」は10月27日、京都府赤十字血液センターで開かれ、小西委員長(72歳・高邦分教会長)が表彰を受けた。なお、同委員会は12月2日、教務支庁に献血バスを招いて、恒例の「歳末献血ひのきしん」を実施。当日は、全17支部から56人の申し込みがあり、400㎖45人の協力があった。小西委員長は「今回表彰していただき、お道の献血活動が社会の中で重要な役割を担っていることをあらためて実感した。献血は”命をつなぐ”ひのきしんであり、それは社会にお道を知ってもらうきっかけにもなる。これからも一人でも多く献血が必要な人のたすけにつながるよう、ひのきしんの精神で活動を続けていきたい」と話した。(京都・白髭代表社友情報提供), 【対象者の自立に寄り添い – 法務大臣表彰 奈良の川口龍司さん】川口龍司さん(70歳・山乃洋分教会長・奈良市)は先ごろ、25年にわたり保護司として対象者の自立更生に尽くした功績が認められ、「法務大臣表彰」を受けた。平成10年、保護司を務める奈良教区の教友から推薦を受け、保護司を委嘱。ほどなく別の教友から「見るもいんねん、聞くもいんねん。世話取りするのは尚のこと」と諭され、任に当たる決意がさらに強まったという。以降、この言葉を胸に、対象者に温かく寄り添い続け、これまで約50人の自立更生に携わってきた。16年からは、奈良保護観察所が運営する保護司による電話相談サービス「更生保護『ひまわりテレホン』」の電話相談員を担当。20年からの4年間、同サービスの事務局長を務めた。現在、奈良地区保護司会の第6分会副分会長を務めている。川口さんは「対象者を世話取りする中で『人たすけたらわが身たすかる』の教えを実感する出来事がたびたびあり、保護司を引き受けて良かったと感じている。今後も、活動を支えてくれた家族への感謝を忘れず、対象者に向き合いたい」と話した。, 【教えを更生に生かし – 矯正管区長表彰 福岡の池田修嗣さん】〔福岡・谷口社友〕北九州市の池田修嗣さん(75歳・山手分教会前会長)は、教誨師として25年にわたり被収容者の再犯防止と更生に尽力した功績を称えられ、このほど福岡矯正管区長表彰を受けた。池田さんは平成10年、北九州医療刑務所で教誨師を務めていた父・修さん(故人・同教会3代会長)の後任として委嘱を受けた。以来、同所および小倉拘置支所の2カ所で教誨活動を続けている。この間、被収容者が、被害に遭った方やその家族へのお詫びと償いの心を持てるよう、「八つのほこり」の教理や『天理教教典』などを引いて、教えの一端を分かりやすく伝えてきた。現在、北九州教誨師会の副会長を務める池田さん。「お道の教えを更生や再犯防止に生かしたいとの思いで今日まで続けてきた。今回の表彰を励みに、さらに研鑽に努めたい」と語った。, 【秘密の通路の先に – 成人へのビジョン20】1年ほど前、リサイクルショップに地球儀を持ち込みました。廃校となった小学校の備品を譲り受けたもので、バランスボールほどの大きさがあります。一時は歓迎したものの置き場所に困り、しばらくして売りに出すことに。「こんなのを見たら旅行好きの主人が喜びます。いまはコロナで旅行へ行けないから、せめて地球儀を眺めて楽しみたいですね」。60代と思われる女性スタッフが微笑みます。地球儀を通して世界各地に思いを馳せるご主人も、そんなご主人の姿を想像する奥さんも、とても素敵です。おぢばに滞在中のこと。友人が、時間があるなら記念建物(明治21年当時のお屋敷の主な建物が保存されている)へ行くといいよ、と勧めてくれました。「きっとご在世当時、おやさまがその柱にふれられたこともあったと思う」。そう聞いて俄然その気になった私は、翌日に足を運びました。久しく訪れていなかった記念建物。気の赴くままに見て回りました。一時期、おやさまがお居間としてお使いになった中南の門屋。「おやさまがその柱にふれられたこともあったと思う」。私は柱に優しくふれます。次第に言いようのない思いが込み上げてきます。それは、肌から肌へ伝わる体温ほどの速度で、柱から掌を伝い流れ込んでくるようです。ぬくもり、慕わしさ、切なさ――さまざまな情感が去来し、自然と涙が流れます。その瞬間、その柱は、おやさまご在世当時の時空へと私を誘う、確かな”通路”となったのです。イラスト・かにたづこ私たちは何かを通して、現実にはそこにないものと強くつながることができます。目の前にないものを感受できる、これは人間に与えられた奇跡にも似た能力です。人は幻と言うかもしれません。けれども、それによって潤う生がある。これは紛れもない事実です。さて、地球儀。後日、小学2年生の息子が家に地球儀がないことに気づきます。事の由を告げると、とても悲しそうです。地球儀は彼にとっての通路だったんだと分かり、私も悲しい気持ちになりました。忘れがちですが、きっと私たちは、そうした秘密の通路をそれぞれ持っています。大切なものにアクセスするための通路を。それは私たちの心を潤し、その先で豊かな悟りへ通じていると、私は信じています。