天理いきいき通信2023年7月号1面
【たすけ合いは同時に起きている】「人」という字は人が人を支える姿。そういう例えを、よく耳にします。短い棒が倒れそうな長い棒を支えている。なるほど、社会はこうした支え合いで成り立っているというのです。分かりやすいお話です。でも、あるとき思いました。「一生懸命に支えているように見える短い棒も、実は長い棒に支えられているのではないか」確かに、長い棒が程良くもたれかかっているおかげで、短い棒も倒れずに済んでいます。これに似た姿は、ボランティアの現場などでも見ることができます。悩みを抱えている人や、学校に行けない子供が、ボランティアから帰ると元気になるという話は珍しくありません。支援しているはずの人が、その現場から元気をもらっているのです。誰かの役に立つということが、どれだけ人を元気にするかが分かります。たすけているつもりが、たすけられている。たすけ合いは同時に起きているのですね。Cha, 【顔を思い浮かべながら自筆の手紙をしたため】7月の旧称は「文月」。その「文」の語源は、七夕の短冊にあるそうです。筆者はほとんどの場合、ワープロソフトで文章を作ります。手書きをすると、挿入や訂正で真っ黒になってしまいかねません。便利さに慣れて漢字を忘れてしまうという欠点はありますが、読みやすい文字で書き出してくれ、デジタル保存も容易です。最近は手紙ですら、署名以外はワープロソフトで作成することが多くなりました。しかし、お礼状だけは自筆にこだわっています。お礼状は単なる儀礼ではなく、思いを伝える手段だと思うからです。「ここで改行すると読みにくいな」「もう少し丁寧な字を書かないと失礼になるな」などと、相手のことを思う時間がおのずと長くなります。顔が浮かぶことで、文面にも、より心がこもる気がします。文月の夕まぐれ。ご無沙汰している方に、ご機嫌伺いの手紙をしたためてみましょうか。手書きの文字に思いを込めて。Cha