天理時報2023年4月19日号3面
【別席取次人(立教186年4月6日)】辻喜三郎立教186年4月6日お許しを頂かれました。内統領室, 【娘が部活動を辞めたがる – 人生相談】Q. 中学生の娘が、所属している部活動の部長になりました。しかし、部員をうまくまとめられず、そのプレッシャーから、部活動を辞めたいと相談してきました。できれば続けてほしいのですが、どんなサポートができるでしょうか。(40代女性)A. 部活動の悩み相談は、教師や部員たちの考えの違いや能力差の幅が大きく、スクールカウンセラーが受ける主な相談の一つです。実力を高めて他校に勝ちたい人と、部活動そのものを楽しみたい人がいると、責任感の強い部長や真面目な生徒は特に苦悩します。中学生の悩みは一つひとつが人生初のことが多く、経験豊富な親にとっては些細なことでも、彼らには生死を分けるほどの重大な悩みです。大事なことは、娘さんが自分で悩み、考え、自分なりに決断し、その経験を自らの人生に生かしていくことです。その苦しみを親に分かってもらえるだけで「苦しみを抱える力」も、また育っていきます。今回の相談は娘さんからなので、まずはよく話を聴きましょう。辞めたい理由や部長としてのプレッシャーを聴いて、心の整理を手伝うことができます。何事も、最後まで我慢して継続することが良い場合もあれば、考えを変えて別の方向へ進むのが良い場合もあります。親の考えはいったん横に置いて聴きましょう。何が正解か、誰にも分かりません。本人が悩んで出した解決策を認め、それが正解だったと思えるような今後の歩みこそ大切になります。回答者:古市俊郎(福之泉分教会長・公認心理師), 【年祭活動の旬に成人誓う 中山青年会長を迎え総会 – 台湾青年会】台湾青年会(黄勇傑委員長)は3月19日、中山大亮・青年会長ご臨席のもと、第27回台湾青年会総会を開催した。台湾青年会では、この総会に向けて、約4カ月前から各地の教会や布教所を巡回。会員らに参加を呼びかけてきた。当日、会場の台湾伝道庁には、台湾各地から青年会員をはじめ、ようぼく・信者ら約200人が参集。座りづとめ・てをどりを勤めた後、中山青年会長が告辞に立たれた。中山青年会長は、天理教青年会が発足した理由について、「ひと言で言えば、信仰をつかむため」であると明示。その方法として、「教えに基づく対話」が大切と指摘したうえで、自身が「かしもの・かりもの」の教えに基づく対話を通じて得た気づきについて話された。続いて、今年の青年会の基本方針「心を澄ます毎日を。」を実践するためにも、教えに基づく対話が大切であるとして、教祖140年祭へ向かう三年千日では、お互いに教えを日々意識して通らせていただこうと呼びかけられた。告辞の後、松田純三・台湾伝道庁長が祝辞。その後、この総会で退任する加藤慶太前委員長(41歳・東門分教会長後継者)があいさつした。最後に黄委員長(40歳・東門分教会勇勤布教所長後継者)が壇上に立ち、「台湾でのお道の発展のために、青年会のみならず、各会と協力しながら精いっぱい頑張っていきたい」と抱負を語った。この後、中山青年会長は、お楽しみ行事として企画された「園遊会」にも参加され、台湾の教友たちと親交を深められた。, 【“海の資源”の持続可能性 – 視点】さまざまな環境問題が取り沙汰されるなか、海洋環境保護につながる取り組みとして、「ブルーシーフードを積極的に食べる」というものがある。ブルーシーフードとは、サンマやサバなどの青魚を指すのではない。資源量が比較的豊富な魚種を指す言葉であり、漁獲量が減少している魚を「食べてはいけない」と規制するのではなく、ブルーシーフードを「積極的に食べよう」と推奨するもの。これに力を入れているのが、アメリカの巨大財閥として知られるロックフェラー家の当主、ロックフェラー・ジュニア氏だ。「セイラーズフォーザシー」という非営利団体を設立し、普及活動を進めている。同団体によると、持続可能な水産物を優先的に消費することで漁業を支援しつつ、枯渇が懸念される水産物の回復を図ることを目的とする。その際、水産資源の保護を漁業者の立場から行うのではなく、消費者が食べることで漁業を応援する取り組みだと説明している。FAO(国連食糧農業機関)によると、持続可能な水準で漁獲されている水産資源の割合は漸減傾向にある。1974年には90%が持続可能だったのが、2017年には66%にまで落ち込んでいる。2023年版の日本のブルーシーフードガイドにはホタテ、養殖のブリ、ワカメなど57種類が掲載。一方、ウナギ、タコ、サンマなどは減少しているので、ガイドに掲載されていない。このガイドを参考にしたり、スーパーなどに並ぶ魚がどのように獲られたのか、獲りすぎていないのかを、食べる前に少しでも考えたりすることは、水産資源保護の第一歩につながると思う。海の資源を見直す視点や、その持続可能な未来を見据えて動く視点を、私たちお道の信仰者は持っているはずだ。たとえば、「元の理」の描写は、生命感にあふれており、多様性を育む“母なる大海”を意味するとも悟れる。「おふでさき」に「どろうみのなかよりしゆごふをしへかけ それがたん/\さかんなるぞや」(三号16)とある。海の生物の盛況がいつまでも続くように生活することも、そのいのちに感謝してありがたく頂くことも、天の理に適う生き方であると思う。(永尾)