天理時報2023年4月19日号8面
【攻勢に出る習近平外交の行方 – 手嶋龍一のグローバルアイ23】習近平主席率いる中国外交がにわかに勢いづいている。フランスのマクロン大統領は6日、大手の企業経営者50人余りを引き連れて北京を訪れた。迎えた習近平主席は、航空機メーカーの「エアバス」から160機を購入し、航空宇宙や原子力発電の分野で新たな中仏協定を取り交わした。さらに豚肉などフランス産の農産物の輸入を大幅に増やすと約束し、農業大国でもあるフランスに配慮して大盤振る舞いを演じた。国家の指導者自らが北京を詣でる現代の”朝貢外交”には、それなりの対価で報いる姿勢を示したのだった。これに先立つ3月10日には、険悪な関係だったサウジアラビアとイランの代表を北京に招き、国交を回復させる和解を仲介してみせた。湾岸戦争以来、サウジアラビアは超大国アメリカに寄り添ってきた。それだけに、中東最大の産油国が対イラン外交の調停を中国に委ねたことにバイデン政権は言い知れぬ衝撃を受けている。さらに、習政権は、台湾の蔡英文総統の訪米を睨みつつ、野党・国民党の馬英九前総統を中国に迎えている。来年には台湾の総統選挙を控えており、対中関係の改善に前向きな国民党の政権復帰を後押しする布石であることは言うまでもない。積極的な外交を展開する習政権の最大の狙いは、激戦が続くウクライナ戦争の調停だろう。すでにロシアとウクライナに早期停戦を呼びかけ、交渉のテーブルに就くよう求める12項目の和平案を公表している。占領下にある領土の扱いには具体的に触れていないが、プーチン大統領も真剣に検討すると中国への配慮を滲ませる。ウクライナ戦争がさらに長期化して世界経済への影響が大きくなれば、中国の仲介に期待する声が高まる可能性がある。だが、習政権が和平への調停に成功すれば、台湾統一でも北京が主導権を握ることになってしまう。それだけに、来月、広島で開催されるG7サミットで議長国をつとめる日本の役割は重要だ。全領土の奪還を譲らないゼレンスキー政権の主張を単に支持するだけに終わらず、ロシアの苦境にも目配りをして、一日も早い停戦の機を探るべき時だろう。, 【同好会から部へ昇格 自己ベスト更新めざす – 天理大学ウエイトリフティング部】昨年5月、部へ昇格した天理大ウエイトリフティング部。選手たちは自己ベストの更新を目指している昨年5月、同好会から部へ昇格した天理大学ウエイトリフティング部。今年3月の新人戦では女子選手が優勝、今後の活躍に期待がかかる。菊妻康司監督(44歳)は、シドニーオリンピックにウエイトリフティング選手として出場。五輪後も選手を続ける傍ら、天理大柔道部のトレーナーを務め、大野将平選手らのトレーニングメニューを作ってきた。その中でウエイトリフティングに興味を持つ学生が集まり、2017年に同好会が発足。4年前には、天理大の選手が「全日本学生ウエイトリフティング選抜大会」で3位入賞するなど、実績を重ねてきた。男子7人、女子2人の部員は、ほとんどが大学からウエイトリフティングを始めた初心者。そのため、菊妻監督は「まずは競技を好きになってもらうことから始めている。練習はハードだが、4年間で選手として人間性を高めながら経験者に追いついていけたら」と思いを語る。占部柚妃選手昨年入部した占部柚妃選手は、高校時代に選抜大会へ出場した実力者。足腰の強さが持ち味で、今年3月の「全日本ジュニアウエイトリフティング選手権大会」女子64キロ級で4位入賞。続く「全日本学生新人ウエイトリフティング選手権大会」では優勝に輝いた。この大会でトータル160キロを持ち上げ、5月に開催される「全日本学生個人選手権大会」基準記録を突破。出場資格を手にした。占部選手は「全日本ジュニアでは基準記録に届かなかったが、リベンジを果たせて良かった。1キロでも記録を更新できるよう、さらに鍛えていく」と意欲を見せる。菊妻監督は「これからも雰囲気の良いチームづくりを心がけ、選手一人ひとりの記録を伸ばしていきたい」と話した。, 【道友社の本 – 真実の道【ひながた編】】