天理時報2023年4月5日号6面
【“天理のサクラ”満開 にぎわう春の親里】「天理さくらウォーク」好評 期間限定ライトアップ今年も“天理のサクラ”が満開に――。3月初旬からサクラがほころび始めた親里は、いま桜花爛漫の景。3月の本部月次祭前後には多くの人々が帰参し、にぎわいを見せた。既報の通り、道友社は昨年に引き続き、「天理さくらウォーク」と銘打ち、親里のサクラの見ごろや観覧ルートを案内する新バージョンの「おやさと桜MAP」を作成。市内各所で無料配布し、好評を得ている。また、24日から今年も別席場前のシダレザクラの夜間ライトアップが行われている。(3月29日記)神苑では、満開のサクラが帰参者を迎えた3月10日ごろ、東筋で早咲きのアタミザクラが開花。この時期は管内学校の卒業式が順次行われ、満開のアタミザクラのもと、級友との別れを惜しむ学生・生徒の姿が見られた。15日ごろ、教会本部東側のエドヒガンザクラが見ごろに。薄紅色の可憐な姿に思わず足を止める帰参者も。また20日ごろからは、布留川河川敷でアタミザクラやソメイヨシノなど数種類のサクラが咲き乱れた。“名所”に人を誘って別席場前のシダレザクラが見ごろを迎えた25、26の両日。満開になった親里の“サクラの顔”をひと目見ようと、多くの帰参者が別席場前へ足を運んだ。25日、三重県から訪れたのは、「障がいをもつ親子の会『なかよし会』」のメンバー10人。SNSを通じて“天理のサクラ”を知った未信仰のメンバーから「天理へ行ってみたい」と声が上がり、同会代表を務める楠本倫子さん(62歳・中宗分教会ようぼく・四日市市)が日帰りツアーを企画した。同会のメンバーは、別席場前のシダレザクラを眺めた後、本部神殿で参拝。その後も親里各所のサクラを観覧した。楠本さんは「天理が“サクラの名所”として知られるようになったことで、図らずも『なかよし会』の皆さんを、おぢばへ誘うことができた。初めて訪れる人が少なくなかったが、天理でのひと時を楽しんでくれたようで、とても有り難かった」と話した。また24日からは、今年もシダレザクラの夜間ライトアップが行われた。25日午後7時すぎ、別席場前に多くの人々が詰めかけた。SNSを通じて別席場前のシダレザクラや「天理さくらウォーク」を知り、大阪府から初めて訪れた20代女性は「こんなにも綺麗なサクラがたくさんあることに感心した。シダレザクラは想像よりも大きく、迫力があった。来年もぜひサクラの季節に天理を訪れたい」と話した。さらに27日には、天理高校弦楽部がライトアップされた2本のシダレザクラの間で屋外演奏を実施。観覧に来た人々は、夜桜の幻想的な雰囲気の中で弦の音色を楽しんでいた。今年もシダレザクラがライトアップされ、3月27日には天理高弦楽部が屋外演奏を行ったなお、シダレザクラの夜間ライトアップは午後7時から1時間、4月4日まで行われる。また、別席場前のシダレザクラの映像が見られるライブカメラを設置(4月7日まで)。道友社ホームページからアクセスできる。道友社ホームページ(下記URL)から、「おやさと桜MAP」のダウンロード、ライブカメラ映像の視聴、インスタグラム「天理さくらウォーク」へのアクセスなどができるhttps://doyusha.jp/sakura-walk, 【インドへ蒔かれた種 – 道を楽しむ8】20年前、教祖120年祭三年千日が始まる本部春季大祭。真柱様のお言葉を、私はインド人家族と一緒に拝聴していた。その2年前、私は「布教の家」北海道寮に籍を置き、札幌で布教に明け暮れていた。戸別訪問で知り合った北海道大学のインド人留学生M君。彼の知人であるA氏が家族で関西へ旅行するというので、お薦めの観光場所を尋ねられた。聞けば、1月25日から3日ほどの日程で、ちょうど私も岩手からおぢばへ帰っている期間。ぜひ、お世話取りさせてほしいと願い出た。A氏は2年ほど北海道大学へ研究に来ていたインド人の獣医。奥さんと3人の子供を連れて、おぢばへやって来た。26日の祭典では、かぐらづとめから共に参拝した。真柱様の神殿講話が始まり、日本語が分からぬA氏を気づかうと、「尊いお話なので、言葉が分からなくても聞きたい」と拝聴してくれたのだ。信仰を尊ぶ姿勢に私は感服した。翌日、予定していた京都観光をやめ、夫婦で別席を運んだ。特に「かしもの・かりもの」の教理に感銘を受けたと、興奮気味に感想を語るA氏。これまで聞いたことのない教えだと関心を持ってくれたようだ。丸々おぢば滞在となったA氏家族の関西旅行。帰路は、福井県・敦賀港から北海道行きのフェリーによる船旅。昼すぎ、一行は港へ向かっておぢばを発ったが、彼らを見送った後、悪天候により欠航となったことを偶然耳にした。携帯電話を持たないA氏に連絡は取れない。言葉も分からず、寒い夜更けの港で途方に暮れる5人のことを思うと、いたたまれなくなった。お道のつながりはありがたいもので、敦賀の教友に連絡を取ると、早速、教会長のE先生が港へ向かい、A氏家族を温かく迎えてくれた。結局フェリーは2日続けて欠航となり、その間、A氏家族はE先生の教会にお世話になった。観光よりも大祭参拝や別席を快く優先してくれた家族を、親神様・教祖は結構にお守りくださったに違いない。先回りのご守護と、教友のつながりのありがたさに心打たれた。後日、A氏から感謝あふれる丁重なお礼状が届いた。20年前にインドへ蒔かれた小さな種。親神様のお導きにお応えしようと、いまだ細々とではあるが、丹精に努めている。絵・内田ちよい中田祥浩 花巻分教会長