天理時報2023年1月4日号7面
【RWC2023フランス大会へ「OUR TEAM」で挑む – 藤井雄一郎さん ラグビー日本代表ナショナルチームディレクター】ラグビー日本代表が史上初のベスト8進出を成し遂げた4年前の「ラグビーワールドカップ(RWC)2019日本大会」。その快進撃の指揮を執ったのが、当時、日本ラグビーフットボール協会男子15人制代表強化委員長を務めた藤井雄一郎さん(53歳・本部直属駿遠豆分教会ようぼく・東京都港区)だ。天理高校ラグビー部出身の藤井さん。名城大学ラグビー部を経て、西日本社会人リーグのニコニコドーサニックスブルース(当時)で選手として活躍した。引退後は指導者の道へ。「組織力で勝つ」をモットーに掲げ、2002年に母校・名城大を東海学生リーグ優勝へ導いた後、トップリーグの宗像サニックスブルース(当時)の監督に就任。低迷していたチームの順位を押し上げた。この実績が評価され、16年に日本ラグビーフットボール協会理事に就任。19年には、RWC自国開催に当たり、日本代表強化委員長に抜擢された。着任後、家族のような結束力や責任感を一人ひとりが養い、チーム力で勝つ「ONE TEAM」をスローガンに掲げる。以来、異文化交流の機会を設けたり、コーチとの対話を密にしたりするなど、独自の指導方法を導入した。「日本代表をまとめるためには、一つの強い芯が必要だった。スローガンを全体で共有できたことが結果につながったと思う」と振り返る。藤井さんは現在、日本代表ナショナルチームディレクターとして、今年9月に開幕する「RWC2023フランス大会」へ向けて準備を進めている。チームの新たなスローガンは「OUR TEAM」。その意図について、「日本代表の特色である国際性の豊かさを生かし、メンバー一人ひとりが強い責任感とリーダーシップを発揮することで魅力的なチームになれる」と語る。日本代表は昨秋、ヨーロッパ遠征を実施。過去最多3回の優勝を誇るオールブラックスことニュージーランド代表を相手に31‐38と健闘した。藤井さんは「今年はベスト8の先を目指したい。日本ラグビー界が一層盛り上がる一年になれば」と抱負を語る。, 【“天理柔道”体現し仏五輪の金めざす – 植岡虎太郎さん 天理大学柔道部】「背負投」を得意とし、数々の大会で顕著な成績を収めてきた天理大学柔道部の植岡虎太郎さん(22歳・千代松原分教会ようぼく)。一昨年11月に行われた「全日本学生柔道体重別選手権大会」男子100キロ級で初優勝し、全日本柔道連盟のB強化指定選手に選ばれるなど、今後の活躍が期待されている。3歳のころ、父親の影響で柔道を始めた。天理高校柔道部時代は、1年の終わりからレギュラーに定着。2年時の「全国高校総合体育大会(インターハイ)」団体戦決勝では、得意の「背負投」で一本勝ちを収め、チームの27年ぶりの優勝に貢献した。その後、天理大へ進学するも、当初は勝てない時期が続いた。自分と向き合う中で、試合での粘り強さや最後まで諦めない気持ちが足りないと気づいてからは、自分の限界を少しずつ越えることを意識しながら毎日の練習に励んだ。こうしたなか、一昨年の「全日本学生柔道体重別選手権大会」では、延長戦を制して優勝。さらに、先ごろ行われた「講道館杯全日本柔道体重別選手権大会」では、準決勝で東京五輪柔道男子100キロ級金メダリストのウルフ・アロン選手(了徳寺大学所属)を破る金星を挙げ、シニア大会での初優勝を果たした。植岡さんはいま、来年開催される「2024年パリオリンピック」を見据えている。「いかに自分の形で投げるのかを意識しながら、常に自分にプレッシャーをかけていく。フランスでのオリンピック出場を狙えるポジションに来たので、金メダルを目指し、より一層トレーニングに励みたい」と意気込みを語る。