天理時報2024年8月7日号8面
【米大統領候補ハリスの実像とは – 手嶋龍一のグローバルアイ37】民主党は、現職バイデン大統領の撤退表明を受け、ハリス副大統領を後継の大統領候補に選び、19日からシカゴで開催する党大会で正式に指名する。アメリカ政治における副大統領の役割ほど不思議なものはない。ブッシュ政権のチェイニー副大統領は、イラク開戦を主導し時に大統領を凌ぐ存在だった。一方、ルーズベルト政権のトルーマン副大統領は、原爆計画すら知らされずまことに影が薄かった。ハリス副大統領は明らかに後者であり、政権の重要な意思決定に関わってきたとは言い難い。だが、大統領の座に就くや変貌したトルーマンのような例もあり、政治家の見立てほど難しいものはない。米大統領選挙は、暗殺未遂に見舞われた共和党のトランプ候補が一時は圧勝する勢いだったが、ハリス候補の登場で俄かに接戦の様相を呈してきた。ABCニュースの世論調査では、59歳のハリス候補が望ましいと回答したひとは、35歳未満の有権者に限っては43%と、77歳のトランプ候補の36%を大きく引き離している。さらにハリス候補は、父親がジャマイカ系、母親はインド系であり、人工妊娠中絶の規制に反対しているため、マイノリティーや女性有権者の間ではトランプ候補より多くの支持を集めつつある。だが、肝心の政治指導者としての資質に関しては確たる評価を得られずにいる。ハリス副大統領は、バイデン政権で移民政策を任されたが、目立った実績は挙げられなかった。また外交・安全保障分野で経験不足を指摘する声は根強い。年齢や出身などの要素がハリス待望論を支えているのだが、超大国を率いる政治リーダーとして十分な素質を秘めているか不安視され、実際に外交・安全保障の分野で素質の片鱗を覗かせたこともない。11月5日に迫った戦いでは、共和党のトランプ陣営の攻撃ばかりか、メディアからの厳しい視線にもさらされる。“アメリカン・マラソン”といわれる過酷なレースでは、政敵やメディアの直射日光を浴び、内実に乏しい候補はあっという間に干からびてしまう。“ハリスの戦い”は、いま幕を上げたばかりだ。, 【パリ五輪7人制ラグビーに出場 – 天理大学OB ケレビ ジョシュア選手】Ⓒ2024 Mike Lee for JRFU天理大学ラグビー部OBのケレビジョシュア選手(32歳・豊田自動織機シャトルズ愛知所属)は、フランス・パリで開催中のパリ2024オリンピックに7人制ラグビー男子日本代表として出場した。フィジー出身のケレビ選手は、突出したスピードとフィジカルの強さを武器に天理大学で活躍。入学当初は言葉が分からず苦労したが、仲間が一緒に講義に出るなどして助けてくれたという。4年時には「全国大学ラグビー選手権大会」で同部5年ぶりのベスト4入りに貢献した。卒業後は社会人チームの「秋田ノーザンブレッツ」でプレーし、現在は豊田自動織機シャトルズ愛知に所属している。2021年、7人制日本代表を目指して日本国籍を取得。晴れて代表入りを果たした。15人制と同じフィールドで行われるため、試合ではフィジカル面よりも持久力やランニング技術などが重視される7人制。代表入りに際してケレビ選手は「素晴らしいメンバーと共に日本代表としてパリでプレーできることを光栄に思う。ここまで支えてくれた家族や友人、チーム、ファンに感謝している。みんなのために頑張りたい」と話していた。7月24日の1次リーグ初戦、日本代表はニュージーランドと対戦。ケレビ選手は、相手ディフェンス後方にグラバーキックを放ち、トライのきっかけをつくるなどチームに貢献したものの、12-40で敗れた。その後、日本代表は3戦全敗を喫し、1次リーグ敗退。なお、27日に行われたウルグアイとの11、12位決定戦でも敗れ、12位となった。, 【道友社の新刊書 – すきっとVol.41】