天理時報2024年7月24日号3面
【子供のスマホ所持をめぐって口論に – 人生相談】Q. 来年、中学生になる息子に、スマートフォン(スマホ)を持たせるかどうか夫婦で話し合いました。しかし、「友達付き合いのために必須」という私と、「まだ早い」という妻の間で口論に。どう折り合いをつければいいでしょうか。(40代男性)A. ご夫婦で熱の入った話し合いがなされてよかったですね。ちょっと口論になってしまったようですが、話し合いの内容以前に、お互いに相手を尊重し、穏やかな伝え方を心がけること、怒りが湧いてきたら距離を取ること。少なくとも、これだけを心に留めておけば、夫婦の関係も悪くならずに話し合いを続けることができるでしょう。そのうえで、問題に戻ります。本来、コミュニケーションとは、リアルに接する人と、正しい日本語を使い、お互いが仲良くなれる術だと私は考えます。目や耳から入る非言語情報も大いに役立ちます。それに加えていま、スマホやパソコンを活用し、新しい友達と交流することで世界が広がっていくのは素晴らしいことです。ただし、ネットの世界は良い面ばかりでなく、時には痛い目に遭うことを十分に分かっておられるはずです。奥さんの「まだ早い」という言葉は、お子さんの年齢に鑑みて、そうした懸念を持っておられるからでしょう。スマホを持つなら、何がメリットになり、何がデメリットになるのかを書き出してみることをお勧めします。お子さんも交えて、みんなが納得できるルールづくりをしておくと、あとで問題が起こりにくいものです。良い話し合いが続くことを祈ります。回答者:吉福多恵子(濃飛分教会前会長夫人), 【世界各地の学生日本文化の研修に – 親里往来】天理大学「夏期日本語講座」 8カ国・地域85人が来訪天理大学(永尾比奈夫学長)は、8日から20日にかけて「夏期日本語講座」を開催。8カ国・地域の大学・機関から学生ら85人が親里を訪れ、日本語の習得に励むなか、9日には海外部員の案内により本部神殿で参拝した。同講座は、天理大学や日本の文化に興味を持ってもらおうと始まったもの。主に同大の海外交流協定校の学生を対象に、約2週間にわたって天理などに滞在しながら日本語の習得に励む。今夏は高安詰所に宿泊し、多様な日本文化を実地に体験した。9日午後4時前、一行は本部神殿前に集合。全員で記念撮影をした後、英語、中国語、韓国語、スペイン語、フランス語の五つの言語に分かれ、海外部員の案内で神殿、教祖殿、祖霊殿を参拝した。学生たちは終始真剣な表情で、海外部員による神殿案内に耳を傾けていた。「神殿の大きさと美しさに驚いた」と話すのは、クリスティーナ・カレンダーさん(30歳・リーマン・カレッジ3年・アメリカ)。「自らが反省することや他者のために行動することが、人間としての成長につながるという話が印象的だった」と語る。シンガポール出張所が所管する、天理文化センターの日本語教室で学ぶマグダリン・ヨーさん(57歳・シンガポール)は「天理教の教えは、私たち人間がどう生きるのかを大切にしていると感じた。起こってきた出来事の受けとめ方や内省によって、見える景色が変わる素晴らしい教えだと思う」と述べた。, 【写真プレゼント応募方法 – 逸話の季】対象の記事はこちら, 【AIを世界たすけの“道具”に – 視点】科学技術の進歩により、宗教の社会的影響力は相対的に低下していると指摘される。しかしながら、宗教家はAIによって代替されにくい職業の一つともいわれる。そんななか、世界三大宗教でもAIを活用する動きが見られる(日本経済新聞6月18日付)。ドイツの教会で登場した「AI牧師」は、ウィーン大学の神学研究者が開発したもので、聖書を学び、自然な言葉で説教を行う。日本では、京都大学の教授らが「ブッダボットプラス」を開発した。これは、古代インドの仏典を機械学習し、チャットGPTを介して分かりやすい言葉でユーザーの質問に回答する。イスラム教でも、シンガポールの会社が、教義に関する質問に答えるチャットボットを実装した礼拝アプリ「ムスリムプロ」を開発し、1億6千万人が利用している。こうした活用によってAIが「中興の祖」的な役割を果たせるのかは定かではない。しかし、お道の中でもAIを信仰活動に活かす研究がもっと進められていいのではないか。前出のブッダボットプラスは、いまも8万点を超える原始仏典を学習し続けており、ブッダならこう答えるであろうというレベルに近づきつつある。この技術は、宗教間の紛争を引き起こす危険性をはらんでおり、仏教以外の宗教への転用を避けているが、もし本教が独自に「おふでさき」や「みかぐらうた」、そして全7巻6千ページを優に超す「おさしづ」の三原典をはじめとして、信頼のおける数多くのテキストをAIに学習させることができれば、より一層、親心を求める手だての一つになるかもしれない。仮に、そのような活用が実現したとしても、教会長をはじめとするようぼくの役割が失われることはない。身上・事情で悩む人々には、親身に寄り添い、おつとめで治まりを願い、病む者にはおさづけを取り次ぎ、そのうえで、真にたすかる道があることを胸から胸へ伝えるのが、AIではできないようぼくの役目だろう。六千年かけて仕込まれた智恵の賜物でもあるAIを、世界たすけを推し進めるようぼくの”道具”の一つとして使いこなす未来も視野に入れたい。(三濱)