天理時報2022年5月11日号2面
福祉活動を通じて真のたすかり〟ヘ第15回「社会福祉大会」布教部布教部社会福祉課(村田幸喜課長)は4月25日、おやさとやかた南右第2棟で第15回「社会福祉大会」を開催。社会福祉課の関係役職者186人が参集した。式典では、中田善亮表統領が「お道の社会福祉活動に期待すること」と題して特別講演を行った。この大会はお道の社会福祉〟に携わる関係者が一堂に会し、さらなるおたすけの実動と互いの連携を強めることを誓うもの。今回は、来場者を社会福祉課の関係役職者に制限するなど、新型コロナウイルス感染対策を講じたうえで実施された。式典では、松村登美和・布教部長のあいさつに続いて、中田表統領が「お道の社会福祉活動に期待すること」と題して特別講演を行った。中田表統領は冒頭、昨年の『みちのとも』に掲載された「これからの道の歩み」と題するインタビュー記事の中で、今後の方針の一つに「たすけを求める人に向き合うおたすけ活動」を挙げ、その細目として「困難な状況にある人への支援」を取り上げたことに言及。近年の福祉活動を取り巻く現状について話を進めた。その中で、いま世の中では福祉やボランティアへの関心が高まっている一方、制度の隙間や手余りが必ず存在すると指摘。そこに私たちようぼくの働き場があるとして、「神様から頂く御用だと自分に任じて、つとめさせてもらう気持ちをしっかり持っていただきたい」と述べた。そのうえで、お見せいただく節に込められた親神様の思召と親心を味わい、それを乗り越えていくには、ようぼくの力が必要と強調。人間は身上・事情を通じて親神様の神意を悟り、心のほこりを払って、いんねんを切り替える道を通ることで真にたすけていただけるとして、「私たちは、やはりそこを目指していかなければならない」「医療も福祉も、そのための修理「肥だと思う」と語った。さらに、「おさしづ」を引いて、薬を服用し医者にかかることと、神様にたすけていただくことは全く異なるとして、「医療や福祉を、おたすけに掛かるきっかけと捉え、そこから〝真のたすかり”へ向かっていく本当のおたすけ人の姿勢を持ち続けていただきたい」と求めた。この後、来年から教祖10年祭に向けての三年千日活動がスタートすることに言及。年祭活動をつとめるためには、準備期間である今年の動きが非常に大切だとして、「一斉に良いスタートが切れるよ何をどう取り組むのかを、っかり考える必要がある」と語っ最後に中田表統領は、福祉活動はわれわれの生活にとって身近なものであり、おたすけのきっかけとしては非常に有効な手だてであるとして、「それぞれの専門分野だけではなく、お互いの立ち位置をよく理解して共に活動していくことで、お道の福祉活動がより一層充実していくとともに、多くのおたすけの場面を生んでいけるよう」と今後への期待を述べて、話を締めらった。午後からは各種連盟・委員会ごとに総会・分科会を実施。里親連盟(梅原啓次委員長)では、「認定NPO法人児童虐待防止協会」理事長の津崎哲郎氏を招いて講演会が行われた。中田表統領は、お道が目指す真のたすかりについて語った(4月25日、おやさとやかた南右第2棟で)本部人事教養室次長吉川万寿彦教庁人事総務部次長同総務課長(兼)橋本広満5月1日6月期の修養科と各講習会などについて5月期に引き続き、6月期も修養科生の受け入れを行います。また、5月27日開講の教人資格講習会と教会長資格検定講習会を実施するとともに、6月3日からの三日講習会Ⅲについても開催いたします。なお、修養科の志願者ならびに各講習会の受講を希望する方は、くれぐれも体調管理につとめていただきますようお願いいたします。立教16年5月4日天理教教会本部おやのことばおやのこころあんたは、これからおたすけを。条に勤めるのやで。『稿本天理教教祖伝逸話篇」11「おたすけを一条に」大教会で青年づとめをしていたときのことです。ようぼくのDさんは日ごろから、自分の畑で採れた野菜を神様にお供えしてくださっていました。その野菜を頂きに私がたびたび畑へ伺うと、Dさんは決まってこうおっしゃいます。「中田君、おたすけ人はなあ、野菜を作る者の気持ちが分からんとあかんで」。しかし、若かりしころの私は、その言葉の意味するところがよく分かりませんでした。数年後、Dさんは重い身上により60代の若さで出直されました。それから数カ月が過ぎ、私はDさんの1年祭に自分なりに何かお供えをしたいと考え、大教会の敷地内に枝豆の苗を植えることにしました。私にとって初めての野菜作りです。おかげさまで苗はすくすくと順調に育ちましたが、その間、毎日様子を見に行っては手入れをし、台風が来た日などは株が倒れはしないかと気がかりで、雨の中を何度も行き来したものでした。そんなある日、はっと、Dさんが言っていた言葉の意味に気づいたのです。おたすけ人は、たすけたいと思う相手のことを常に心にかけ、心配なことがあればすぐに足を運ぶ。それは心から湧き出る思いであり、行動であります。まさに野菜を作る人の心と一緒だと思いました。1年祭当日、不揃いの枝豆をDさんの祭壇に供え、あの言葉を噛みしめながら、心からお礼申し上げました。二十数年経ったいまでも、忘れられない思い出です。(中田)