天理時報2022年3月30日号5面
あるときは、「人間の反故を、作らんようにしておくれ」「菜の葉一枚でも、粗末にせぬように」「すたりもの身につくで。いやしいのと違う」と、ことわけて教えてくださいました。にちにちの暮らしにおいて、人の持ち味、衣食住という物の持ち味を生かしきることが大切であるといわれるのです。そして、「朝起き、正直、働き。朝、起こされるのと、人を起こすのとでは、大きく徳、不徳に分かれるで」「蔭でよく働き、人を褒めるは正直。聞いて行わないのは、その身が嘘になるで」「もう少し、もう少しと、働いた上に働くのは、欲ではなく、真実の働きやで」と、「朝起き、正直、働き」という、神様のご守護の世界において誠真実の心で人をたすけるポイントをお聞かせくださっています。よしゑは、つねに「うそとついしょうだいきらい」と人に語り、蔭日向なく裏表なく、人や物を大事にして通りました。そして「おやさんは、こうおっしゃった」「おやさんは、こうしやはった」と、おやさまの話を伝えています。こうした、よしゑが語るおやさまの話は、わたしはこのように聞かせてもらいましたというようにして伝承され、『稿本天理教教祖伝逸話篇』にまとめられています。じっさいに、その暮らしは質素で、孫に形見としてあたえられた綿入れの袖無し羽織は、継がみごとにあたっていたということです。男女によらん道の台おやさまに結婚の縁談をまとめていただいたのちは、「行くでもない、貰うでもない」というお言葉のとおり、明治2年に永尾と姓を改め、夫の楢治郎(旧姓・上田)とともにおやしきにつとめました。夫は明治3年に亡くなり、明治40年には父である本席様が出直されます。母はすでに亡く、子ども3人をかかえての道中でしたが、おやさまの教えを胸に勇んで通りました。おやさまから「鳴物の芯」として大事に育てられ、後年には、おやしきにおいて三曲の鳴物を大勢の人に教える指導的な立場に立たれています。そのよしゑに、神様は「男女によらん。道の台一つから」(おさしづ明治3年3月7日)と諭されています。どちらかというと、女よりも男がという雰囲気のあった時代に、男だけでなく女も、わたしこそは道の台という自覚をもって、おやさまひながたの道を歩む女性を育ててほしいといわれるのです。よしゑは「女は道の台」という講演をされています。これが「女は道の台」という言葉の出典であろうといわれます。積極的に、おやさまに続こうとするその精神は、『みちのだい』という天理教婦人会の機関誌となって、こんにちに受け継がれています。「おやさまは、葉っぱ一枚も粗末にしてくれるなといわはったで」と、人の悲しみはじぶんの悲しみ、人の喜びはじぶんの喜びとして、人や物を生かし、道の子どもをはじめ大勢の人から母と慕われた生涯でした。櫟本町を南北に通じる上街道。幼いころのよしゑは、親に連れられてお屋敷へ帰り、教祖に優しくお話を聞かせていただくことを何よりの楽しみにしていたという城法大教会から西を望む。飯降一家が暮らしていた櫟本町は写真中央辺り4月号はコレ!〈定価260円>半年2,160円/1年4,320円(送料共)注文受付:業務部窓口0120-920-398陽気Youki◆発奮伝「怪談」の語り部小泉節子出久根達郎小泉八雲の『耳無芳一の話』などは、妻ありて生まれた作品。八雲の求めに妻は数々の本を読んで聞かせたが、本を見ず話すよう要求されて……。◆特集おやさまとのつながり消えていったしこり-山下明美夫に余命1年の宣告。6人の子を抱える夫婦は、4つの心定めをする。「足を止めたら夫の命がない」と、戸別訪問・病院まわり・神名流しなどに歩く道中、数々の不思議なご守護に浴した。米のない時に米が届いた。そのわけは?◆インスタグラムでも情報を配信中!おはなしフェスティバル~今の話、あの人にも聴かせたい〜※新型コロナウイルスの影響により、開催場所の変更や中止となる場合がございます。詳細は青年会本部HPをご覧くださいお道を通る若者が、かしものかりものの教えを通して自身の心が切り替わったお話を披露し、聴き手の心に喜びや感動をお届けします。■日時41716:00~■場所天理大学九号棟ふるさと会館■プログラム・弁士のお話(5名)・基調講演:天理教青年会本部委員/天理大学社会福祉専攻講師深谷弘和■対象どなたでも参加可能(定員200名)※参加費無料※音音申し込みは■申し込み締切こちらから4月15日(金)