天理時報2022年3月2日号3面
体験ルポ記者がゆくvol.6手話通訳ひのきしん者養成講習会“寄り添う心”の大切さ学ぶ親里で開催される研修会や講習会を記者が実地に体験し、感じたことを交えながら報告するシリーズ企画「記者がゆく」。第6回は、2月19、20の両日に開催された「手話通訳ひのきしん者養成講習会(前期)」を、入社1年目の新人記者が体験受講した。布教部社会福祉課(村田幸喜課長)が主催する同講習会は、教内の聴覚障害者からの通訳依頼に応える〝手話通訳ひのきしん者〟を養成するもの。記者は大学時代、耳の不自由な人に駅のホームで道を尋ねられたことがあるが、うまく説明できなかった。回は、耳が聞こえない人に頼られた際の対応を学ぶつもりで、会場へ向かった。初日に受講したⅠ部(初級)では、手話の基本を学んだのち、主に人名や固有名詞の表現に用いる「指文字」の講習に移った。講師は、五十音一つひとつに当てはまる手の形を、解釈を交えつつ解説していく。最初はついていけるかどうか不安だったが、楽しみながら受講できた。受講者の手話に気づき”二日目は「教語の手話」の紹介。「おてふり」を表す手話に、てをどりの「勇みの手」が当てられていることが興味深い。その一方で、教語の説明を聞くうちに、自分自身の日ごろの勉強不足を痛感した。その後は、簡単な日常会話を一人ずつ手話に訳すことに。記者に与えられた課題は「姉は3年前に結婚し、いまは大阪に住「んでいます」という一文。意味が正確に伝わるよう丁寧な手話を心がけたつもりだったが、相手に理解してもらうまでに時間がかかった。「手話は間違っていないのに、「どうして?」と疑問が浮かぶ。この後、ほかの受講者の手話を見ながら、ふと気づくことがあった。記者は、手話を正確にこなそうとするあまり、目線や手の位置が下がり気味になっていたのだ。「手話は一つの会話方法」ではあるが、相手に思いを伝えるうえで、何より〝寄り添う心〟が大切だということを学んだ。この講習会で手話にふれたことで、これから学びを重ねていけば、自分にできるおたすけの手だてが一つ増えていくように感じた。これからも『天理時報』の記者として、また一ようぼくとして、一人ひとりに寄り添う心を忘れず、陽気ぐらしの情報〟を正しく伝えられるよう努力したい。文=久保加津真受講者は、手や指の形を確認しながら基本を学んだ視点社会の下支え〟のおかげで長引く新型コロナウイルス感染拡大の影響で、在宅勤務の普及や巣ごもり需要などにより、家庭から出されるプラスチックごみの量が急増している。買いだめをした食品のトレーや包装はもとより、飲食店からのテイクアウトやデリバリーに用いる使い捨てプラスチック製品が増えたことも、この傾向を助長している。ごみの分別収集を担う自治体にとって、コロナ禍以前を上回る量のプラごみを処理する負担は小さくない。これに加え、大量の使い捨てマスクを回収・廃棄するために、従来はなかった感染防止対策にも注意を払わなければならない。2年来のコロナ下においても、これまで通り廃棄物処理の稼働態勢を維持しなければならず、現下の私たちの自粛生活は、こうした陰ながらの下支え(インフラストラクチャー)によって成り立っているのである。電気、ガス、水道、交通といった社会インフラは言うまでもないが、廃棄物処理などの環境インフラも、私たちの当たり前の生活〟を維持するために無くてはならないものだ。これに関わる人々は、コロナ禍であらためて注目された医療従事者ら「エッセンシャルワーカー」と同様に、人知れず日夜奮闘されている。病気やけがをすると健康の有り難さが分かるように、このたびのコロナ禍では、多の人々の下支えのおかげで、私たちの当たり前の生活が成り立っていることを痛感させられた。私たち人間は、親神様のご守護と存命の教祖のお導きにより、日々結構にお連れ通りいただいている。かりものの身体と天の与えへの感謝を忘れず、日々ご恩報じに努めることは、お道の者の大切な心構えである。そして、このたびの世界事情〟にあっては、私たちの目に見えないところで一所懸命に社会の下支えをしてくださっている人々への感謝の思いを持ち、まずは家庭から無駄なごみを出さぬよう慎みをもって暮らし、自分にできるところからたすけ合いに勤しむことが、いまの大切な心得であろう。「感謝慎みたすけあい」は、コロナ下の社会に映していくお道の信条だと思う。(早渕)陽気ぐらしのヒント人生相談Q妻がSNSにはまってしまった妻がSNSやネット動画にはまっているようで、常にスマートフォン(スマホ)を見ています。その影響なのか、性格が少しきつくなり、態度が以前と変わってきたように感じます。今後、どのように接していけばいいでしょうか。(30代男性)Aお手紙拝見しました。あなたと同じような悩みを持っておられる方は多いでしょうね。わが家は里親をしています。私の年齢もあって、どうしても中高生の子をお預かりすることが多いです。また、女の子ばかりのせいかもしれませんが、子供に持たせるスマホはかなり悩ましい存在です。彼女たちのスマホライフを見ていると、ネットという魅力的なツールを手にした割には、狭い友達同士の付き合いに疲弊したり、過大広告に惑わされたりと、現実との距離感に問題を感じます。さて、あなたのお手紙によると、奥さんは最近SNSにはまったとか。ある程度、スマホの功罪も分かったうえでしょうから、わが家の子供たち以上に大きな問題が隠れているかもしれませんね。彼女がスマホから目を離して、周りの景色が見えるようにするには、あなたのサポートが欠かせません。とにかく少しでも彼女と会話をするように努力してください。ポイントは「あなたに関心を持っていますよ」というサインを出し続けることです。ネットに頼らなくても、自分に目を向けてくれる人がいることに彼女が気づくまで、少し道のりはあるかもしれませんが、見守ってあげてください。あなたが問題を“わが事〟と受けとめておられる姿に明るい兆しを感じます。応援しています。回答者吉福多恵子濃飛分教会前会長夫人身上・事情などに関する悩みをお寄せください。個人情報は厳守いたします。●〒632-8686天理郵便局私書箱30号天理時報「人生相談」係●ファクス=0743-62-0290Eメール[email protected]