天理時報2022年3月2日号4面
ご守護への感謝を絵筆に込め目に見えない世界〟を描いて天理在住の洋画家川畑太さん現在、おやさとやかた南右第2棟で開催中の「天理美術展」(主催=天理美術会、後援=天理教布教部)。各地のお道の美術愛好家〟が力作を出展するなか、会場の一角に、天理市内で長年、油絵を描いている洋画家の川畑太さん(5歳・旭日大教会ようぼく)の作品も展示されている。主に人物をモチーフにした絵画を手がける川畑さんは、2004年「昭和会展」に招待され、7年には日本橋三越本店で個展を開催、20年に「白日会展」で最高賞の白日賞を受賞するなど、数々の公募展で入選した実績を持つ。洋画家として作品づくりに打ち込む一方で、天理教校学園高校の非常勤講師として美術教諭を務め、また、天理市内に自ら構える「山の辺工房」をはじめとする畿内の5カ所で絵画教室を開き、約100人の生徒に絵画を指導している。川畑さんの代表作とともに、絵筆に込める〝ようぼく画家”としての思いを紹介する。「『風』や『息づかい」をテーマに、動きがあって生命力を感じさせるような作品づくりを心がけている」そう話す川畑さんは、小さいころから大和青垣の山並みの風景に親しみ、親里の優しい雰囲気に包まれながら育った。中学生のころ墨絵に興味を持ち、梅や竹林をよく模写した。高校で美術部に所属して油絵を描き始めると、すぐに才能が開花。2年生のとき、ジュニア県展で大賞を受賞した。その後、プロを目指して進学した金沢美術工芸大学では首席卒業。さらに大学院も了えた。天理に戻ると、キャンバスと向き合う日々を送りながら、天理教校附属高校(当時)の非常勤講師として美術の授業を受け持つことに。翌年には「山の辺工房」を設立し、絵画教室を開いた。「高校時代の美術の先生が、絵を描くことだけでなく、織物や染物などさまざまなことを体験させてくださった。自身が経験して身につけたことを、惜しみなく人に教える姿に憧れ、私もいつか自分の体験したことを人に教えたいと思うようになった」国内のさまざまな公募展に作品を出品するなか、2004年、国内で最も歴史ある洋画商の日動画廊が主催する若手作家のための公募展「昭和会展」に招待。親里で生まれ育った川畑さんは、大学院修了後、天理市内で作品づくりに勤しんでいる