天理時報2022年3月2日号5面
ヒューマンHUMANSPECIALこれを皮切りに、東京の画廊で個展を開く機会が増え、7年には日本を代表する画家の作品が集まる日本橋三越本店で個展を開催。以来3年に一度、同店で個展を開くなど、〝中央作家〟の仲間入りを果たした。家族のたすかりを願うなか洋画家として作品づくりに没頭するなか、家族の身上をきっかけに「親神様のお働きを感じさせていただいた」と振り返る。2年前、シンガポールで絵画を制作することになり、準備に追われていたころ、母・ミチ子さん(80歳・同教会ようぼく)の胃がんが発覚。医師からは「手術後の生存率は2割もない」と言われるほど病状は深刻だった。その日、家族で「親神様の日々のご守護の偉大さを、あらためて感じて通らせていただこう」と話し合い、母親のたすかりを願って本部神殿でぬかずいた。ミチ子さんの手術は無事に成功し、奇跡的に回復するというご守護を頂いた。また、妻・嘉珠恵さん(56歳・同教会も20年前に大腸がん、10年前に卵巣がんを患ったが、いずれも鮮やかにご守護いただいた。川畑さんが〝家族の節〟に直面するタイミングは、大きな個展の開催などが立て続けに決まったり、新しい作品の制作に追われたりする時期と重なった。「家族のたすかりを願いながら無我夢中で油絵を描いてきた。そして、家族の身上を鮮やかにたすけていただくたびに、親神様のご守護の有り難さを、あらためて感じた。その感謝の思いを絵筆に込め、目に見えないご守護の世界〟を描くことを心がけている」懐住まいの安心感や温もり数々の公募展で入選するなか、絵画教室の生徒は年々増え、現在では約100人を数える。指導する際は、生徒一人ひとりの感性を見極め、長所を伸ばすように努めている。また、室内での制作だけでなく、外へ出て現場の空気を吸いながら描くことの大切さも伝えている。「芸術には正解も間違いもない。技術はもちろん、観察力や想像力、感性などを養い、感じたものを絵で表現できるように指導する。生徒たちには、一生残せる作品が出来上がったときのうれしさを味わってもらいたい」一昨年、白日会が主催する「白日会展」に初出品し、最高賞である白日賞に輝いた。昨年は、永年在職議員表彰を受けた高市早苗・衆議院議員の肖像画を描き、国会議事堂第1委員室に展示された。現在、23日から東京都港区の国立新美術館で開催される白日会展に出品する絵画を制作している。川畑さんの作品は、モチーフとなる人物や草花の周囲に、淡い色の粒を描き入れるのが特徴だ。「この粒の一つひとつに、人の呼吸など生命の息吹が発するものと、そこに流れる風が溶け込むように調和する様子を表している。この表現には、親里で親神様に守られながら育てていただいた私自身の経験が生きている。ご守護に満ち溢れる懐住まいで生かされているという安心感や、優しく見守られているような温もりを、見る人に感じてもらえれば」なお、天理美術展は3月27日まで開催されている。文=加見理一川畑さんについて報じた過去の本紙記事を、下記QRコードから閲覧できる。個展の会場でライブペイントを行う川畑さん一昨年の「白日会展」で最高賞の白日賞に選ばれた作品。タイトルは「風の方向」