天理時報2022年3月2日号8面
TenriSports[天理スポーツ]目指すは関西リーグ優勝天理大バレーボール部男子天理大学バレーボール部男子は、春季リーグ戦開幕を約1カ月後に控え、練習に熱を入れている(写真)。昨年の春季リーグ戦の代替大会で準優勝。さらに秋季リーグ戦では、チーム内にけが人が出ながらも8勝3敗で3位に入った。その後、発足した新チームは、「関西リーグ優勝」をあらためて目標に定めた。「昨年、有力選手が多く入部し、若いチームながらも、優勝が現実的な目標になってきた」と浅川敏監督(45歳)は手応えを語る。チームの要となるのは、高校時代に〝世代ナンバーワンセッターとして強豪チームを引っ張ってきた中島健斗キャプテン(2年)。正確無比なトスさばきによる、バックアタックや両サイドからの攻撃など、多彩なコンビネーションの起点となる。また昨年、即戦力として加入した酒井秀輔選手(1年)は、この1年間でアタッカーとして大きく成長。昨年の秋季リーグ戦では、新人賞を獲得した。ライバルとなるのは、昨秋のリーグで全勝優勝した近畿大学。高さとパワーを武器とする強豪で、平均身長で劣る同部は「打倒近大」を掲げ、プレースピードを上げるとともに、コンビネーションプレにも磨きをかけている。中島キャプテンは「昨年の秋は自分たちのミスで、勝てるはずの試合を落としてしまった。春季リ-グ戦では、近畿大学だけでなく、どの大学相手にも全力で立ち向かい、関西優勝のタイトルを手にしたい」と意気込んでいる。春季リーグ戦は4月9日に開幕予定。手嶋龍一のグローバルアイ10北京五輪とは何だったのか北京オリンピックのスキー会場の山々を覆っている真っ白な雪。テレビ中継で見る限りはじつに美しい真冬の風景だった。だが、それは人工で降らせた雪である。そう〝フェイクの新雪〟なのである。ザラついた感触だったと選手たちはいう。この光景は今回の北京五輪を象徴的に物語っている。スキージャンプの混合団体では、高梨沙羅選手がスーツの規定違反で失格とされ、ロシアオリンピック委員会として参戦したフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ選手はドーピング疑惑のなかでリンクに姿をみせた。こうしたなか、フィギュアスケート男子の羽生結弦選手はリンクの溝に足を取られて3連覇を逃し、高木菜那選手もスケート団体追い抜きでゴールを目前にしながら転倒してしまった。大会のホストである中国側の責任だと断じるのは公正を欠くが、後味の悪い一連の出来事は、北京五輪の苦い記憶として人々に刻まれることになるだろう。近年のオリンピックは大会の費用が膨らみ、資金力のある大国でなければもはや引き受けられない。中国はその実力を備えているのだが、それだけにオリンピックを国威発揚に存分に役立てた。開会式に多くの国の首脳らを招こうとしたが、ウイグルや香港での人権弾圧に抗議して外交ボイコットをした国も多かった。ロシアはドーピング疑惑で国としての参加は認められなかったが、開会式にはプーチン大統領が自ら出席し、習近平主席と中ロ首脳会談に臨んでいる。この席でウクライナのNATO参加に反対することを申し合わせ、ウクライナ情勢は北京大会を通じて深刻の度を増していった。「感動をもらった」「勇気をもらった」というのは競技を見る側の常套句だが、いまやオリンピックは政治と一線を画した平和の祭典〟ではもはやありえない。日本もそんな幻想から、そろそろ抜け出す時が来ていると思う。かつて美しい石畳の街で接したウクライナの人びとが抱く戦争への恐怖を思い浮かべながら、閉会式と共に深まりゆくウクライナ危機から瞬時も目が離せない。(20日の閉会式を見つつ)