天理時報2022年2月23日号3面
海外ニュース台湾から「特殊永久居留証」奉仕活動の功労が認められ静岡の加藤成教さん加藤成教さん(56歳・東門分教会長・袋井市)は1月24日、長年にわたる台湾での布教活動を通じての地域貢献が認められ、台湾政府から「外国籍特殊貢獻優遇永久居留証」を授与された。これは、台湾社会への奉仕活動のうえに功労のあった外国籍を持つ人に与えられるもの。公共交通機関や介護サービスなどの優遇措置が付与される今回、日本人の布教師として同居留証の取得が認められた初の事例であることから、現地メディアも大きく取り上げた。東門分教会では、現地で布教を推進するための拠点として台湾伝道所を独自に開設している。加藤さんは約40年にわたり、伝道所を拠点に布教に従事する傍ら、災害救援や納骨堂の設立などに取り組んできた。加藤さんは「先人・先輩の並々ならぬ努力があってこそ、現地の人々の信用を得て、多くの教友と共に喜び勇んで信仰生活を送ることができている。この道を、後世にしっかりとつないでいきたい」と話した。親里往来教外者が見た天理“天理文化”を人材育成に名古屋市を中心に展開するバス会社「鯱バス」の一行7人が親里を訪れた(写)真。長年、愛町分教会(関根正雄会長・名古屋市)の団参の送迎に携わってきた同社。今回の来訪は、同社代表取締役社長を務める宇津木滋さんの「天理を訪れる方へのさらなるサービス向上のため、天理教の知識や文化を勉強しよう」という提案により実現したもの。来訪者の一人、北澤幸子さんは、約50年前から同社のバスガイドとして親里を訪れ、多数のようぼく・信者と交流してきた。現在、バスガイドの指導役を務める北澤さんは「天理教の方々は、いつも丁寧にあいさつしてくださるなど、素晴らしい文化をお持ちという印象がある」と語る。一行は、本部勤務者の案内を受け、本部神殿で参拝。この後、天理参考館を見学した。今回初めて天理に訪れた宇津木さんは「神殿の壮大さもさることながら、四方から参拝できる開放的な造りに驚いた。心が自然と安らぐ雰囲気も、天理教の布教につながっているように「感じた」と話していた。視点「努力は報われない」のか20日に閉幕した北京冬季オリンピック。大会期間中、世界のトップアスリートがしのぎを削る名勝負が繰り広げられた。なかでも印象深いのが、羽生結弦選手が挑んだ4回転半ジャンプ(4A)だった。羽生選手はフィギュアスケートの王者。ジュニアを含む主要国際大会の全6タイトルを制覇した、男子唯一の「スーパースラム」達成者だ。五輪3連覇に注目が集まるなか、彼は世界で誰一人成功したことのない”4A挑戦〟を公言した。滞空時間約0.8秒内に1620度回転し、そのエネルギーを右足で受けとめ着氷するという、人間の身体能力の限界に近い究極難度のジャンプだ。しかし30度の回転不足と判定され、4位に終わった。演技後のインタビューでは「挑戦しきった、全部出しきった」「報われない努力だったかもしれないけど、でも……」と涙声で語った。この「報われない努力」が波紋を広げた。ネット上には、羽生選手の挑戦する姿とともに、4Aが初めてジャンプとして正式認定されたことを称える声があふれた。しかし、結果にこだわるアスリートにとって、努力や挑戦を評価されるだけでは、「報われた」とは容易に思えないだろう。「努力」にまつわる名言は多い。なかでも楽聖ベートーヴェンの「努力した者が成功するとは限らない。しかし、成功する者は皆努力している」は、よく知られている。とはいえ、格差が広がる現代。コロナ禍の影響もあり、懸命に努力しても報われない思いを募らせる少なからぬ若者にとって、成功者の姿に憧れても、刻苦勉励の人生指南としては受け入れにくいかもしれない。お道では「つくし・はこび」「伏せ込み」「種まき」といった教えの実践により、日々の弛みない成人を目指す。いずれの信仰実践も、その誠真実を親神様がお受け取りくださると教えられる。すぐに結果は出なくても、だんだんと確かなご守護の姿が現れてくのが天の理だ。それは迂遠にも思えるが、一人の人生を超えて、末代報いてくださる有り難い道である。羽生選手の努力と挑戦によって人類未踏の地に道がついた。その歴史的偉業の重みを、やがて自身も実感するだろう。かつて彼は、こうも語っていた。「努力は嘘をつく。でも無駄にはならない」(松本)陽気ぐらしのヒント人生相談中学生の孫が不登校にQ離れて暮らす中学生の孫が不登校になりました。朝起きると、体の不調を訴えて学校を休みます。受診の結果、軽い自律神経失調症と診断されました。孫の苦しんでいる姿を見ると、かわいそうでなりません。私に何ができるでしょうか。(70代男性)A離れていて様子が分からないだけに心配ですね。不登校は、学校を休んでいる点では同じでも、その理由や状態は多種多様で、対応は一様ではありません。親は不安なあまり、諭したり脅したりしますが、本人を動かすことは容易ではありません。周りの人間に何ができるか。本人の気持ちが基ですから、それに沿った関わりでなくては役に立ちません。しかし、本人の気持ちや考えを聞くのは簡単ではありません。本人はさまざまなことを考え、戸惑い、焦り、混乱し、憂うつで、自信を失い、何をどう言えばいいのか、うまく話せないのでしょう。軽い自律神経失調症との診断ですが、これは心身のバランスが崩れている状態です。当面は休養が必要です。体を休め、心をゆるめ、睡眠と食事を取り、朝起きる生活リズムを整えることが大事です。もし本人が望めば、祖父のあなたの家に来て、ゆったりと過ごす期間をつくってもいいくらいです。お孫さんが中学生であることを強く意識すると、不登校は大きな問題かもしれませんが、10代の若者と見れば、体と心をしっかりつくることが優先されます。心身が健康になれば、本人は必ず動きだします。あなたの70年の人生経験から、焦らないでいいよと、お話などをしてあげてはいかがでしょうか。回答者古市俊郎福之泉分教会長公認心理師身上・事情などに関する悩みをお寄せください。個人情報は厳守いたします。●〒632-8686天理郵便局私書箱30号天理時報「人生相談」係●ファクス=0743-62-0290Eメール[email protected]