天理時報2021年12月22日号6面
紙上展江戸期以降の髪飾りの逸品初公開天理参考館2022年1月5日から2月28日までQRコードから同展のホームページを閲覧できます天理参考館(春野享館長)は来年1月5日から2月28日まで、第88回企画展「きれいになりたい櫛・簪・笄とお洒落一初公開百助コレクション」を開催する。今展では、浅草の老舗化粧品店「百助」から受贈した櫛、簪、笄(髪をまとめ上げる飾り)など伝統の髪飾りの逸品が初めて一般公開される。技巧を凝らしたさまざまな髷が生まれた江戸時代、女性の装飾品は髪飾りに集中したという。ここでは、当時の工芸の粋を集めた多様なヘアアクセサリーの一部を写真で紹介する。松竹梅鶴亀蒔絵揃物櫛阿波浄瑠璃人形傾城阿古屋松竹梅鶴亀蒔絵揃物螺鈿蒔絵笄桐花飾り鈴付金銀珊瑚びらびら簪丸に三つ盛亀甲に唐花菱紋蒔絵櫛※いずれも天理参考館の所蔵品です人と関わる知恵カウンセリングエッセ金山元春天理大学教授本部直属淀分教会淀高知布教所長“一人の時間〟を大切にこのエッセーでは、さまざまなテーマを取り上げながら、人と関わることの大切さについてお伝えしてきました。しかし、これは常に誰かと一緒にいなければならないという意味ではありません。むしろ私は、人とのつながりを維持することに必死になって、心身を消耗させている人が少なくないことを危惧します。たとえば、互いの顔色を過度にうかがう思春期の関係については、このエッセーでも取り上げたことがありますが、かつての子供は、学校から帰れば、そうした同調圧力から解放されていました。しかし、いまの子供は、トイレにもお風呂にもスマホを持ち込み、「イツメン」からの連絡にはすぐに反応しなければならないという生活を続けています。イツメンとは「いつも一緒にいるメンバー」という意味ですが、その関係は友情によって維持されているわけではありません。イツメンとの関係に気を使うのは、学校での自分の居場所を失わないためであり、互いの本心にふれるような関わりは求められていないのです。また、「一緒に食事をする仲間もいない惨めなヤツだと思われたくないから、一人では外食できない」という人もいます。実際、一人でいることは「ぽっち」(一人ぼっちのこと)と揶揄されることがあります。周囲から自分がぼっちと思われないために、友人が多いことをわざわざアピールする人もいます。一方で、「一人で本を読んでいると、親や先生は『皆と一緒に遊んできなさい』と私を叱ります…..…..。一人が好き私はダメな人間ですか?」と悩む子供がいます。もしかしたら、いまの子供や若い世代が人とのつながりに囚われてしまうのは、私たちの社会が一人でいることを否定するようなメッセージを送っているからかもしれません。社会から分断され、孤立している人には助けが必要ですが、一人でいることが悪いわけではありません。一人でいるからこそ感じられること、気づけることはたくさんあります。私はそうした一人の時をもっと大切にしてほしいと思っています。一人でいることの意味を、あらためて丁寧に考える必要があるのではないでしょうか。絵・うえかな