天理時報2021年9月26日号4面
特別企画おやさとスケッチ感動を絵筆に修養の日々こころの覚え描き西薗和泉画家■にしぞの・いずみ—1960年、天理市生まれ。84年、京都市立芸術大学油画科卒業。2021年まで天理中学校美術教論を務めた。著書に『木かげと陽だまり―――水彩こころの覚え描き』(道友社刊)がある。勢白分教会ようぼく。理中学校の美術教師として35年間天勤め、この3月、定年退職した。最後の教員生活で、人生初の入院・手術を経験した。このとき修養科を志願する心定めをした。今後の人生の指針となると思ったからだ。けれど、5月からの修養科で過ごすうちに、これまでの教員生活を無事に勤め上げられたことを、神様にお礼申し上げたいという気持ちへと変わった。これまで教師をしながら水彩画を描いてきた。修養生活でも空き時間を利用して、昔懐かしい木造の西教室周辺のスケッチを始めた。道中の花々や、差し入れで頂いたものなどを絵手紙に描いて人に送ることもした。『人間いきいき通信』(天理時報特別号)の表紙絵を手がけて、今年で2年目になる。ある修養科生は、クラスメートから「主人が、先生の絵でたすけられていると伝えてほしい」と言われたそうだ。職中、3年生のクラスを担当したときに、生徒の似顔絵を描いて卒業式の日に手渡すことを続けてきた。一クラス40人ほどの生徒を一人ひとり前にして、限られた時間内に描き上げるのは、大げさに聞こえるかもしれないが〝荒行”だった。いま思えば、誰一人欠けることなく仕上げられたのは、自分の力だけではなかっただろう。「しだれ桜」修養中、多くの教え子との出会いがあった。たまたま通りかかった車いすに乗った教え子の一行を絵に入れてみた「南礼拝場」これまで数えきれないほど足を運んだ本部神殿だが、修養科を了えて、さらに特別な思いを持てた