天理時報2021年9月5日号3面
家庭問題への理解深め「ひのきしんスクール」「ひのきしんスクール」(村田幸喜運営委員長)は8月26日午後、「現代の家庭問題への理解と寄り添い」をオンライン講座として開催、15人が受講した。現代社会において、夫婦の不和、DV(ドメスティック・バイオレンス)児童虐待など、家庭内の諸問題は増加傾向にある。さらにコロナ禍においては、外出自粛に伴う精神的なストレスによって、家庭内の諸問題が一層深刻化するケースも少なくない。内閣府男女共同参画局の調査では、2020年のDV相談件数は19万件に上り、これは前年の1.6倍の数字になる。こうしたなか、同講座は、家庭内の諸問題に悩み苦しむ人に、どう寄り添っていけばよいのかを模索しながら、現代の家庭問題への理解を深めることを目的に開かれた。”あいまいな喪失〟を知る当日、臨床心理士の早樫一男氏榮分教会彌生布教所長)が「家族の絆について考える」をテーマに登壇。身がカウンセラーとして当事者と接する中で見えてきた、現代の家庭問題への具体的な対応策について話した。早樫氏はまず、家庭内の諸問題の具体例を挙げたうえで、家族の多様化が進む現在は、”家族の絆”について、あらためて考え直す必要があると強調。どちらかが一方的に働きかけるような関係ではなく、家族が互いにつくり上げていく相互関係に、家庭内を円満にするカギがあると述べた。また、コロナ禍の影響による心身のストレスから、これまで表立っていなかった家庭関係の課題が顕在化していると指摘。「友人に会えないことや、気軽に外食できないことなどによるあいまいな喪失〟を知ることだけでも、ストレスフルだった心が楽になる」と話した。この後、少年院篤志面接委員の泰川久子・丸太町分教会前会長夫人と、ひのきしんスクール運営委員の白熊繁一・中千住分教会長が、おたすけにまつわる体験を語った。プログラムの最後には質疑応答の時間が持たれ、早樫、泰川、白熊の3氏がオンラインの受講者の質問に答えた。質疑応答では受講者の質問に回答。活発な意見交換が行われた(8月26日午後)別席取次人梅谷大一立教184年8月3日お許しを頂かれました。內統領室視点人口減少社会その先に8月23日付け『日本経済新1面に「人類史迫る初の減少」との見出しが躍った。世界人口が2064年の97億人をピークに、人類史上初めて減少するという、米国ワシントン大学の未来予測を報じたものだ。この傾向をパンデミックが加速させている。日本では、新型コロナウイルスの感染拡大と経済環境の悪化で出産を控える動きが広がり、少子化に勢いがついた。2020年の出生数は前年比3%減の84万人となり、調査開始以来の最少を記録。このペースが続けば、翌21年は戦後初の80万人割れとなる試算もある。こうした報道では必ずと言っていいほど、経済の縮小や社会保障制度の破綻など人口減少社会のデメリットが強調されるが、なかには、これを「成長社会」から「成熟社会」へ転換する潮目と見る専門家もいる。京都大学教授の広井良典氏は「日本の高度経済成長期の歪みを解消するチャンス」と捉え、都市集中型から地域分散型へとモデルチェンジしていく分岐点とすべき、と提言している。著作家の山口周氏は、低成長や停滞といった言葉で語られる今日の日本社会は、いわば文明のゴールとしての、明るく開けた幸福な「高原社会」だと言う。こうした成熟社会は刺激も魅力もない姿に映るかもしれないが、ここで向き合うべき真の課題は、「経済以外の何を成長させれば良いのかわからない」という社会構想力の貧しさであり、「経済成長しない状態を豊かに生きることができない」という私たちの心の貧しさにある、と喝破している(『ビジネスの未来』)。コロナ禍の大打撃に見舞われた世界の経済界から今年、新たな提唱がなされた。世界経済フォーラム(通称ダボス会議)は、特別年次総会のテーマに「グレートリセット」(大刷新)を掲げ、「人々の幸福を中心とした経済に立て直すべき」と謳っている。パンデミックの影響の一つである急速な少子化と、その先にある人口減少社会が、間の幸福観が変わる好機だとすれば、私たち道の者にとっては、陽気ぐらし世界に向か踏むべきプロセスの一つと捉え直すこともできるのではないだろうか。(松本)陽気ぐらしのヒント人生相談本当の自分をさらけ出せないQ厳しくしつけられた私は、両親を怒らせないように、いつも顔色を窺いながら過ごしてきました。そのせいか、大人になった現在も友人や同僚の顔色ばかり見てしまい、本当の自分をさらけ出せません。どうすれば、自分らしく生きられるでしょうか。(20代女性)Aよく頑張っていますね。あなたは人と接するときに、いつも相手におもねって自分の気持ちを出せないと感じていて、それがとてもつらいのですね。しかも、その原因は幼いころから両親に厳しくしつけられ、親の顔色ばかり見て過ごしてきたからと考えているようです。自分らしさを出せる居場所が見つからず「毎日なんとか生きている」と、もがいている姿に心が痛くなります。さて、あなたがこれから自分らしく生きていきたいという目標を持つなら、いままでのものの見方や考え方を、少し変えていくことをお勧めしたいですね。たとえば、友人や同僚への接し方も、自分勝手な人が多い世の中で、気配りのできる態度は、むしろあなたの長所と考えればいいのです。20代のいま、自分らしさを求めて悩むことは苦しいけれど、決して無駄ではなかったと思える日が来ます。両親との関係も、もう少し離れる日が来たら、違った見方ができるようになるでしょう。広く他者の視点を求め、さらには神様の大いなる思いにも出合えればよいですね。教会には、そんな場があります。また、新しい自分探しのために職場や住まいなど環境を変えるのも一つ。おぢばの修養科もいいと思いますよ。気がつけば、あなたらしいあなたに遭遇できる日がきっと来ますよ。回答者吉福多恵子濃飛分教会前会長夫人身上・事情などに関する悩みをお寄せください。個人情報は厳守いたします。●〒632-8686天理郵便局私書箱30号天理時報「人生相談」係●ファクス=0743-62-0290Eメール[email protected]