天理時報2021年7月18日号6面
ありがとうポストおさづけ拝戴を迷っていたときに“ようぼくの心構え〟を教えてくれたHさんへ✓松田恵美子(51歳・大義分教会ようぼく・東京都大田区)信仰初代の私は、おさづけを取り次いでもらった経験が数回しかありませんでした。教えを求め、別席を運はんいでいたものの、たいおさづけの理を拝戴すべきかどうか迷っていた時期が続いていました。そうしたなか、2年前の春、80代男性の教友Hさんが転倒して足を骨折し、入院しました。おさづけを取り次がせていただきたいと思っても取り次げない状況に、おさづけの理の拝戴を願い出ていなかったことを後悔しました。所属教会の会長さんに、ようぼくとして歩んでいきたい旨を伝えたうえで、「今の私にできることは何ですか?」と尋ねました。その際「手を合わせ、神名を唱えて、その方のたすかりを願うように」と教えられました。これをきっかけに、「今はおさづけを取り次げなくても、週1回はお見舞いに行こう」と心を定めました。もともと足が不自由だったHさんは、このままでは寝たきりになるかもしれません。不安を抱えながら、病室の天井を眺めるだけの日々を過ごしてほしくないと思い、他愛もない会話をたくさんしました。当初は私が病室を訪ねても、「仕事もあって大変なのでは」と恐縮しておられたHさんですが、毎週お見舞いを続けるうちに、修養科やにをいがけに回ったときの思い出話をしてくださるようになりました。1ヵ月ほど過ぎた5月2日、おさづけの理を拝戴させていただくことになりました。Hさんに報告し、「戻ったら取り次がせてくださいね」と伝えると、「待っているよ」と笑顔で見送ってくれました。初めての取り次ぎの日。とても緊張しましたが、Hさんのたすかりを願って、無我夢中で取り次がせていただきました。以後も、毎週通わせていただく中で、ある日、取り次ぎの最中に看護師さんが入室してきたことがありました。思わず手を止めかけたのですが、看護師さんのことを気にするそぶりも見せず、手を合わせたままのHさんを見て、最後まで取り次ぐことができました。このとき、Hさんの姿から〝ようぼくとしての心構え、を学ばせてもらったように感じました。Hさんはその後、一度は退院したものの、肺炎で再入院。昨年1月、安らかに出直されました。Hさんとの出会いがあったからこそ、「病む人におさづけを取り次がせていただきたい」と強く思うようになりました。また、いつでもどこでもおさづけをという、ようぼくとしてのつとめの大切さを教えてもらいました。Hさん、ありがとう。どうぞ、これからの私の成人の姿を見守っていてください。感謝の手紙募集中!〒632-8686天理郵便局私書箱30号FAX0743-62-0290Eメール[email protected]※いずれも、天理時報「ありがとうポスト」係読者のひろば祖母のためにできること中村さくら(22歳・北海道小樽市)83歳の祖母は、所属教会の御用に毎日勤しんでいます。祖母は、手作りのマスクを信者さんに手渡したり、一昨年に出直した祖父や信者さんの祖霊様に供える花を育てたりと、いつも勇んで通っています。一方、大学生の私は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で日常のあらゆる活動が制限されたいまの状況を喜べない日が少なくありません。こうしたなか、どんなときも明るく陽気な祖母を慕い、最近、教会へ足を運ぶ機会を増やしています。祖母の後をついて回り、教会の掃除や園芸、月次祭の準備や片づけなどを手伝うのです。祖母と一緒に過ごす時間が増えたことで、気づいたことがあります。それは、祖父の出直しから少し時間は経ったものの、祖母は表向きは明るく振る舞ってはいても、言いようのない寂しさを抱えているということ。そんな祖母のために私にできることは、おさづけの理を一日も早く拝戴し、高齢の祖母に長生きしてもらえるよう、毎日おさづけを取り次ぐことです。現在はコロナ禍の影響で、なかなかおぢばへ帰ることが叶いません。大好きな祖母と一緒におぢば帰りができる日を楽しみに、これからも教会へ足を運び続け、コロナ禍の終息を祈りたいと思います。お知知らせ輸送部7月本部月次祭交通情報は天理教HPへ7月本部月次祭の交通規制、駐車場案内、臨時列車(近鉄・阪神、JR)等の最新の情報は、天理教ホームページ内の「交通情報」でご確認ください。https;//www.tenrikyo.or.jp/yoboku/traffic_information/人と関わる知恵カウンセリングエッセー金山元春天理大学教授本部直属淀分教会淀高知布教所長「なれあい型」集団を立て直す前回から、教育心理学者の河村茂雄博士による研究成果に基づいて、集団を理解するための理論について紹介しています。前回は、教師の強い指導によって集団のルールは維持されるものの、教師と子供、子供同士のリレーション(情緒的なふれあい)が不足している「管理型」の集団について取り上げました。今回は、教師と子供との垣根が低く、管理される息苦しさはないものの、ルールの確立が疎かな「なれあい型」ついてお伝えします。「なれあい型」の集団には、「ゆるみ」が感じられます。一見すると自由で和気あいあいとしていますが、私語が多いなど、勉強に集中していない様子が見られます。また、イベントなどの楽しみは共有するものの、互いに高め合い、切磋琢磨する方向へはなかなか向かっていきません。そのため学力が定着しないのです。また、人間関係が不安定で小さなトラブルが生じやすく、その結果、小集団がたくさんできるようになります。常に同じように行動していますが、本当に仲が良くて一緒にいるというよりも、周りの攻撃から自分を守るために固まっているというのが実情です。こうした小集団の中で起こるいじめは、外からは見えにくいのが特徴です。それは、外からは仲のいい集団に見えているからです。また、自分たちが仲間であることを確認し合うために、共通の敵をつくる傾向があります。それがいじめを生む温床となります。「なれあい型」では「学力が「高い」「運動が得意」など、地位が高いと見なされている子供でも「いい気になっている」などと、いじめの標的になることがあります。大人の集団にもなれあい「型」は存在するでしょう。そうした集団を立て直すのに必要なのは、リーダーの「毅然とした態度」です。それは相手を威圧し、服従させることではありません。リーダーとして指導すべきことや集団として守るべきことについては、ブレずに伝え続ける態度を示すことです。そして、メンバーがルールを守り、集団活動に協力してくれたときには、忘れずに感謝を伝えます。「親しき中にも礼儀あり」を心がけつつ、ルールとリレーションのバランスが取れた集団を目指しましょう。絵・うえかな