天理時報2021年7月25日号5面
心を倒しそうになった。そのとき、先輩が声をかけてくれた。「日々、体を自由に使わせてもらっている親神様への感謝の心で、ひのきしんをさせてもらおう」堀さんはハッとした。慌ただしい生活の中で、ただ、ひのきしんの時間をこなしているにすぎなかった自身の通り方を省みた。その後、「かしもの・かりものの理」を意識するうちに、「何事にも素直な心で取り組むことが大切」と気づいた。「養心会」の活動では、少年会活動に役立つ知識を学んでいる。「いつも感謝の心を忘れず、素直に道を求めることができる人になれたら」と、堀さんは笑顔で語った。人のために動くこと信仰初代の松本貴晃さん(2年・25歳・朝豊松分教会ようぼく=写真右)は、専修科生のまとめ役である養心会委員会の一員を務めている。元気がない仲間に声をかけることを意識しており、「教えを素直に実践する仲間を見習って、まねのできるところを探している」と話す。難関大学へ通い、一時は社会での成功を夢見た。しかし2年前に事書が重なり、大学を中退。心を倒し、自ら命を絶とうとするほど精神的に追い込まれた。そんなある日、男性布教師に声をかけられ、教会とつながる。教会長の勧めで修養科を志願し、大教会での青年づとめを経て、昨年4月、修科の門を叩いた。しかし入学後、先輩との意見の食い違いからトラブルを起こした。そのとき、所属教会の教会長から「こうまん」の心づかいを注意された。そこで、まずは自身の行動を変えた。仲間の姿を参考に、ハキハキとしたあいさつ、本部神殿のトイレ掃除など、自分にできることから始め、心を低くして通るよう努めた。こうしたなか、今年度は委員会のメンバーに指名された。クラスでも組係として仲間のことを第一に考えて行動するうちに、自らの考え方が自然と変化していった。「専修科での生活を通じて、人のことを考え、人のために動くことが、かりものの体を存分に「養心会」の福祉研究班に所属するダ・シルバ・ファリアス・シモニさん(2年・24歳・マナウス教会ようぼく=写真右)は、資料を手に発表に臨む。テーマは「身体障害者と仕事」。「専修科に来て、自分が不自由だと感じていた体にも親神様の思召が込められていることを学んだ」と言うシモニさんは、自身の経験をもとに研究成果を発表した。ブラジル出身のシモニさんは信仰初代。6年前、街中でにをいを掛けられ、教会に住み込んだ。当時から腰の身上を抱えていたため、おさづけの取り次ぎを受けながら3年間、教会生活を送った。3年前、前会長の勧めで来日し、大教会での住み込みを経て、天理教語学院へ。教えを深く学びたいとの思いを強くし、専修科へ進んだ。ところが昨年10月、腰の身上が悪化。ひのきしんはもとより、講義にも出られなくなった。仲間からおさづけの取り次ぎを受け、励ましの言葉をかけられたものの、みんなと同じ生活が送れないことに不安を感じ、自らを責めた。その後、手術を受けたシモニさんは、普通の生活が送れるまでに回復。再び仲間と一緒にひのきしんができるようになり、「体は自分のものではなく、親神様のお働きのおかげで思い通りに動かせるということを、身をもって味わわせていただいた」。そう気づいたとき、以前はひのきしんの時間も、作業をこなすことしか考えていなかったことを反省した。いまは、体を動かせることへの喜びを感じながら、勇んでひのきしんに取り組んでいる。「おぢばに帰って、親神様・教祖の存在をより身近に感じられようになった。親神様からお借りしているこの体を存分に生かし、ブラジルに戻ってからも、おたすけを実践していきたい」ようぼくの通り方なんだと学ぶことができた。おかげで、これまで感じたことのない充実感を味わっている。これからも教えを学び、どんなときも人のために動ける人になりたい」専修科生の生活や伏せ込みの様子を、右記QRコードから見ることができます。