天理時報2021年6月20日号8面
TenriSports[天理スポーツ]9年ぶりに近畿大会へ天理高ソフトボール部天理高校ソフトボール部は先ごろ、大和高田市の奈良文化高校で行われた「近畿高校ソフトボール選手権大会奈良県予選」の代表決定戦に勝利し、9年ぶりとなる近畿大会への出場権を獲得した。近年、部員が少ないことから他校と合同チームを組んで大会に出場してきた。2年前には部員1人という時期もあった。3年前、林祐一監督(35歳)が就任。少人数でもソフトボールを楽しんでプレーする部員たちの姿を見て「一人でも多くの若者にソフトボールの魅力にふれてもらいたい」との思いから、部員と共に奈良市内の中学校へ足を運び、交流する機会を持ってきた。こうしたなか、今年4月に1年生8人が入部。蔦和夏主将(3年)を中心に練習を重ね、今大会に臨んだ。初戦の準々決勝では、激しい点の取り合いの末に8-10で逆転負けを喫し、敗者復活戦へ回ることになった同部。近畿大会の出場権を獲得するためには負けられない一戦で、河野彩音選手(1年)がホームランを放つなど、次々と得点を重ねて10-0でコールド勝ちを収め、代表定戦へコマを進めた。対戦相手は高田商業高校。初回、エラーで3失点する厳しいスタートとなったが、三回裏に3点を返して同点に。そこから一気に突き放し、8-4で逆転勝利。9年ぶりに近畿大会への出場切符を手にした。現在、部員たちは7月に開催される近畿大会に向けて、基礎技術の底上げを目指して練習に取り組んでいる(写真)。林監督は「部員たちには〝応援してもらえるチーム、になろうと伝えている。勉強や練習を頑張ることはもちろんだが、心から楽しんで物事に打ち込むことで、それぞれの個性や強みが見つかると思う。選手個々の能力を伸ばし、近畿大会に向けて、さらにチームワークを高めていきたい」と語った。手嶋龍一のグローバルアイ3民の力、いまこそコロナ禍に遭遇したニッポンは、国家システムを十分に機能させ立ち向かっていない←前回のコラムで、そう指摘した。欧米の先進国にはいま、コロナ・ワクチンが大量に溢れつつある。米英両国は、途上国向けにワクチンを提供するとG7でも表明し、中国に負けじとワクチン外交を繰り広げている。米国の首都ワシントン郊外に住む医師の友人から「訪米できるなら最も安全なワクチンを打ってあげよう」と連絡をもらった。ワクチンの接種率が上がるにつれて全米の街々には安堵感が拡がっているという。コロナという新たな戦争に勝つにはワクチンこそ決め手-米国はそう判断し、官民を挙げて迅速に動いた。それが功を奏したのだろう。コロナという未知の感染症と闘うための社会システム、具体的には医学公衆衛生、医薬品開発の基礎体力を蓄えていたことが米国を優位に立たせている。新型コロナウイルスが広がるや、ワクチンの開発・製造そして接種体制の整備に持てる力のすべてを傾注した。その結果、米国経済は急速に回復し、いまやコロナ禍前の水準に景気は回復しつつある。われわれニッポンも、世界に冠たる経済力を持ち、国民皆保険制度を誇っていたはずだ。だが、ここまで立ち遅れてしまったのは一体どうしたことだろう。民間の側も、政治のリーダーシップに頼るだけでなく、自分たちが持つ潜在力を信じてワクチン接種に主体的に取り組むべきではなかったのか。中央政府の役割はいうまでもなく重い。海外からワクチンを調達し、使用に認可を与える。国家は大方針さえ迅速に決めれば、あとは思いきって民間に実施を委ねるべきだったと思う。各地の民間施設や工場には広大な建物や敷地があり、産業医や医療スタッフもいる。むろん、それらの施設で接種のすべてを担えるわけではない。だが、民間が新型コロナウイルスとの闘いを先導していれば、初動の段階でワクチン接種の実施率もぐんと上がったはずだ。途上国にも劣後する100位前後という事態は避けられたと思う。ニッポンの草の根には、難事をやり抜く力が秘められていると信じたい。