天理時報特別号2022年2月号2面
家族のハーモニー白熊繁一ShirakumaShigekazu1957年生まれ天理教中午住分教会長世界はみんなつながっている物を大切にする南の島の夫婦カリブ海の花嫁昨年の春、窓際の花壇に植えた風船かずらの種が、夏には窓を覆う”グリーンカーテン”となり、エコの役を担った。そこに風船のような実がたくさんつき、緑の葉を通す柔らかい日差しや風とともに、心を和ませてくれた。茶色く染まった実から種を取り出していた初秋のころ、「先生、子供が誕生しました」と、嬉しい知らせが届いた。メールは、遥か遠くカリブ海のフランス海外県マルティニーク島に住む、マン春菜さんからだった。春菜さんは、5年前に私が天理教の修養科で講師を務めた際に、クラスにいた女性の一人だ。当時、すでに日系フランス人の彼との結婚が決まっており、科を丁えて彼の元へ嫁いだ。その後、エメラルドグリーンの海をバックにした彼とのツーショットや、和服姿の結婚式の写真などをメールで送ってくれている。彼女の笑顔は、すっかり現地に溶け込んだ雰囲気を醸し出している。日本から遠く離れた所へ嫁ぐには、相当な覚悟がいることだろう。しかし、彼の誠実さと優しさがそれを上回り、冬が苦手な彼女は、「常夏の島で彼と一緒に過ごすことをイメージできた」と話した。「両親からも、あなたが選んだ人だから大丈夫と祝福され、胸が締めつけられた」と言葉が詰まった。そして「彼は物を大切にする人なんです」と、彼に惹かれたもう一つの理由も教えてくれた。愛情が何より大切春菜さんは、修養科中はペットボトルの飲料を使わず、いつもリュックに水筒をしのばせていた。彼が環境問題に対する意識が高く、その影響を受けたそうだ。「ゴミを減らす生活」をテーマにした本なみやげども私に紹介してくれた。日本のお土産を用意するときは、過剰包装にもったいなさを感じると言い、誕生した赤ちゃんには布おむつを使っていると聞いて、頭の下がる思いがした。