天理時報2022年10月26日号7面
【書評 – 幸せへの四重奏(カルテット)】元渕舞ヴィオラ奏者・ニューイングランド音楽院教授定価1,100円【本体1,000円】新書版・並製/218ページ言語を超えた体験の共有芦田京子(髙芝分教会前会長)クラシック音楽を聴いて初めて心を揺さぶられたのは、1975年、カール・ベーム指揮ウイーン・フィル日本公演の『ブラームス交響曲第1番』を聴いた時だった。50年近くも前のことであるが、ラジオからたまたま流れてきた曲だった。クラシックをよく知らない私が徐々に引き込まれていった。曲が終わり、怒濤の拍手が鳴り響いている間、ちっぽけなラジオの前で涙を流していた。あの時の体験は今でも忘れられない。そして、この気持ちをなんとか言葉で表現しようとするのだが、それができない。おそらく音楽とは言語を超えた体験なのだろう。だからこそ、心震える体験を共有してもらうために演奏することは、どれほど厳しいものかと思う。本書を読んで、少しだけその厳しさを知った。考えてみれば、私も道専務、いわば信仰のプロである。しかし、これほどの厳しさを自らに課してきただろうか。些細なことで立ち止まり、後ずさりし、「これくらいはいいわ」と自分のありように目をつぶってきたのではないか。音楽と同じように、言葉を超えた神人和楽の時を人々と共有する使命を負う者として、自分はまだまだ足りていない。だが、せめて「道専務と言えるだけのプロ意識に欠けている自分を忘れてはいけない」と、本書を読んで思った。演奏家としての使命にひと区切りをつけ、これから次世代の音楽家の育成にシフトしていく著者は、その温かな人間性によって、音楽を通じて親神様のお望みくださる陽気世界を築いていく人材を育てていかれるのだろう。そして、これまで支えてくれたご家族、特に二人の健気なお嬢さんと共に、彼女たちが巣立つまでの短い時間を、幸せに過ごされることを願わずにいられない。著者を取り巻くあらゆるものへの感謝と愛情に満ちた本である。元渕舞ヴィオラ奏者・ニューイングランド音楽院教授定価1,100円【本体1,000円】新書版・並製/218ページ好評発売中!購入は道友社Webストアへ, 【米国際コンクール第3位 – バイオリニスト 吉田南さん】天理教音楽研究会で学んだ吉田南さん(24歳・越海分教会所属)は、先ごろ米国・インディアナ州で開かれた、インディアナポリス国際バイオリンコンクールで第3位に入り、「Special prize for the best performance of a“Mozart Concerto”」を同時受賞した。1982年創設の同コンクールは、4年に一度開催されるアメリカ大陸最大規模の音楽コンクール。過去には、世界中の国際音楽祭で活躍している竹澤恭子氏が優勝している。今回は世界各国から39人が参加し、決勝には吉田さんを含む6人が進出。2日間にわたって行われた決勝では、初日の3人目に吉田さんが登場し、シベリウス作曲の『バイオリン協奏曲』を演奏。1本のバイオリンから複数の音を同時に出す「ダブルストップ」などの難所を巧みに弾きこなし、第3位に輝いた。「誠実で新鮮な音楽を届けたい」吉田さんは5歳のとき、天理教音楽研究会「弦楽教室」でバイオリンを始め、岩谷悠子さん(本部婦人)の指導を仰いだ。天理小学校・天理中学校の在学時には「全日本学生音楽コンクール」の小・中の両部門で優勝。さらに、名門・桐朋女子高校の特待生として腕を磨いた。以後「日本音楽コンクール」で優勝したほか、カナダの「モントリオール国際音楽コンクール」では最年少で3位入賞を果たした。また、親里で開催される「おうた演奏会」でコンサートミストレスを務めるなど、教内外で幅広く活躍している。現在、東京音楽大学アーティストディプロマコースと、ビオラ奏者の元渕舞さん(名髙分教会ようぼく)が教授を務めるアメリカ・ボストンの「ニューイングランド音楽院」に在学中の吉田さん。「聴いてくださる方に、誠実で新鮮な音楽を届けられるよう、日々精進することを念頭に置いている。日ごろから応援してくださる方々に、心からの感謝を申し上げたい」とコメントした。, 【訃報(2022年10月26日号)】飯田勇さん(79歳・秦野大・忠生分教会長)9月26日出直された。本部詰員、青年会本部実行部員、大教会役員、青年会秦野分会委員長などを務めた。東京教区。青木登久子さん(あおき・とくこ=85歳・中央大・中柱分教会前会長夫人)10月4日出直された。東京教区。水谷美津子さん(89歳・本愛大・本海門分教会前会長夫人)10月6日出直された。愛知教区。伊豫田節子さん(いよだ・せつこ=71歳・水口大・愛西龍分教会長夫人)10月7日出直された。愛知教区。廣居友行さん(78歳・生野大・神與分教会長)10月8日出直された。宍粟支部長を務めた。兵庫教区。佐藤理三郎さん(77歳・那美岐大・廣國分教会長)10月8日出直された。福山支部長などを務めた。広島教区。諸岡静枝さん(77歳・津大・濱金谷分教会前会長夫人)10月9日出直された。千葉教区。川端守さん(91歳・撫養大・浦庄分教会長)10月10日出直された。大教会准役員、教区主事、旧名東名西支部長、本部布教部講演講師、天理教同和推進委員会委員などを務めた。瑞宝双光章を受章。徳島教区。桑山美喜子さん(91歳・髙知大・三成分教会3代会長夫人)10月10日出直された。島根教区。髙橋朝男さん(88歳・東本大・本凾館分教会前会長)10月10日出直された。本部詰員、大教会役員を務めた。北海道教区。谷川治子さん(69歳・越知大・蒲江分教会2代会長夫人)10月10日出直された。大分教区。寺口定雄さん(95歳・城法大・城誠道分教会前会長)10月11日出直された。教区主事、空知支部長などを務めた。北海道教区。