天理時報2020年11月22日号4面
天理スポーツ天理大ラグビー部完封連勝〝大学頂点へ好発進「ムロオ関西大学ラグビーAリーグ」が7日に開幕し、天理大学ラグビー部は同日、天理親里競技場で摂南大学と対戦。64-0の大差をつけ完封で勝利し、創部初のリーグ5連覇、さらにその先の日本一へ向けて好スタートを切った。昨年、関西リーグ4連覇を達成した同部。続く大学選手権の準決勝で早稲田大学に惜敗、ベスト4に留まった。再び「日本一」を目指して始動した新チーム。8月に新型コロナウイルスの集団感染に見舞われて、一時は活動を休止したものの、9月10日に練習を再開。以後、「オフのときでも天理市内から出ない」などの申し合わを徹底している。今年度の関西リーグは、まず4チームずつの小リーグごとに対戦したうえで、各リーグの同順位同士が対決し、最終順位を決める方式。同部は10月11日から行われた、前哨戦となる交流試合で3戦全勝と勢いをつけ、7日の摂南大学とのリーグ初戦に臨んだ。試合は天理大ボールでキックオフ。前半2分、敵陣2ライン付近から松永拓朗選手(4年)が相手ディフェンスの裏にキックし、拾い上げたシオサイア・フィフィタ副主将(同)が、そのまま走り込んでトライ。ゴールも決まり、7-0と先制する。その後、9分にラインアウトからモールでトライ。35分にはゴール前ラックから展開し、すばやくパスをつないでトライ。FWとBKが一体となって多彩な攻撃を仕掛け、1-0で前半を折り返す。勢いに乗った天理大は後半、スクラムの安定感や走力、展開力などの強みを発揮して、トライを量産。結果、4-0で完勝し、リーグ5連覇、その先の大学頂点に向けて好発進した(写真)小松節夫監督(5歳)は「まずは、さまざまな方のおかげで、この場に立てたことに感謝申し上げたい。試合内容はミスもあったが、無失点に抑えられたのは一つの成果だと思う。目標は変わらず日本一。まだまだ課題も多いが、少しずつ経験を重ねて、この先の試合も頑張っていきたい」と語った。この試合、けがの療養のため欠場した松岡大和主将(4年)に代わってゲームキャプテンを務めたフィフィタ副主将は、「大学や地域など、サポートしてくれた多くの方への感謝の気持ちを胸に試合に臨んだ。試合中、自分たちのラグビーができない時間帯もあったが、チームで声をかけ合い、後半には修正できた」と話した。15日、同部は近畿大学との第2節に臨み、500で勝利。完封で2連勝を飾った。また、同部の活動再開の様子は、11月中旬、NHKの地域情報番組「ならナビ」と「ニュースほっと関西」、そして全国放送の「おはよう日本」でも、それぞれ紹介された。番組内で松岡主将は、「つらい日々を、応援してくださる方々のおかげで頑張ることができた。感謝の気持ちだけでは足りないので、“日本一〟という形で恩返しをしたい」などと話していた。3×3全国大会出場決める天理高バスケットボール部天理高校バスケットボール部女子は、先日行われた第7回「3X3(スリー・エックス・スリl)U-18日本選手権中日本エリア大会」で初の総合1位となり、全国大会出場を決めた。3×3とは、ストリートバスケなどで普及している3人制バスケットボール競技。スリー・バイ・スリーとも呼ばれ、試合は1チーム3人(交代含め4人)、コートは通常のバスケットコートの半分で行われる。2021年開催予定の東京オリンピックでは、正式種目として採用されている。同部は昨年から競技に参加。同校3類(スポーツ・文化コース)の1・2年生でチームを組み、特別講義の時間に練習してきた。9月の県予選で優勝して、北信越、東海、近畿地方による中日本エリア大会へ。三つのグループに分かれてリーグ戦が行われるなか、同部は2勝0敗でリーグ優勝し、全国大会出場を決めた。なお、同部男子も5位入賞し、全国大会へ出場する。全国大会は、28、25の両日、東京都の国立代々木競技場第二体育館で行われる。日本史コンシェルジュ“歴女〟がご案内いしたます白駒妃登美天命に導かれるように今年最後の「日本史コンシェルジュ」では、鳥取大学農学部の名誉教授を務めた、遠山正瑛氏の物語をお伝えします。1906年に富士山の麓、山梨県南都留郡瑞穂村(現・富士吉田市)で生まれ、貧しい幼少期を送った正瑛少年。母を助けるためによく山菜やキノコを採ったそうです。すると、周りの人たちが想像以上に喜んでくれた――。食べ物があれば、人々に笑顔が溢れることを確信した正瑛少年は、やがて農業を志します。3年に京都大学農学部に入学すると、運命的ともいえる菊池秋雄教授に指導を仰ぐこととなります。「君、農学を選んだ以上、人生には休みはありませんよ。植物は一日も休んでいない」。この教授の教えを、正瑛さんは生涯かけて実践していくのです。卒業後、恩師の計らいで、外務省の留学生として中国へ派遣されます。中国語を勉強する傍ら、黄河流域で農耕について調査し、初めて大陸の砂と向き合いました。そこで、ゴビ砂漠が農地を侵食し、作物が穫れなくなることで、人々が餓死していく様子を目の当たりにしたことから、砂漠を緑化し、農業を可能にしようと心に決めます。しかし、時代は泥沼の日中戦争へ突入。帰国を余儀なくされた正瑛さんが、5年後、天命に導かれるように赴任したのが鳥取高等農林学校(現・鳥取大学農学部)だったのです。現在の鳥取には長イモ、辣韮、大根、白ネギなどの特産品がありますが、これらは驚くべきことに、砂丘でも栽培されています。それは正瑛先生の約30年にわたる努力の結晶でした。2年に大学を退官した後は、40年来の志に向かって始動します。77歳で「第一次中国砂漠開発日本協力隊」の隊長に抜擢されると、向かった先は、内モンゴル自治区のテンゲル砂漠。ここに、近代的な葡萄農園を建設する計画でした。砂漠で農業は不可能と思われていた時代に、彼は世界に通用する葡萄を作ろうと、故郷から巨峰の苗木を持ち込んだのです。3年後、たわわに実った巨峰に、人々は度肝を抜かれました。昼夜の寒暖差が大きいことが葡萄作りに幸いし、日本産よりも甘く、素晴らしい品質だったそうです。さらに「日本沙漠緑化実践協会」を設立。帰国するたびに、メディアの取材や講演などに奔走しました。それは、ひとえに協会をPRし、砂漠緑化に必要な募金活動を広げるためです。その呼びかけに応じたボランティアは延べ7千人以上。彼らはクプチ砂漠の奥地にある内モンゴル自治区・恩格貝で30万株を超えるポプラを植林し、砂漠に森を蘇らせたのです。砂漠を緑化し、民の貧しさを少しでもなくすことが平和への道につながると信じ、命ある限り実践を続けた正瑛先生は、2004年、9歳で永眠しました。正瑛先生の人生を振り返ると、山梨で生まれたこと、貧しさを経験したこと、砂丘のある鳥取で農業の研究に明け暮れたこと、そのすべてが、彼を砂漠の緑化へと誘っていたことに気づかされます。つまり私たち人間には、いつだって使命を果たすための最適な環境が与えられているのです。きっとコロナも同じ。コロナがあったからこそ実現できる未来に向かって、力強い一歩を踏み出してまいりましょう。列島縦断ニュース□ひのきしん□福島・会津支部[福島・関本代表社友]会津支部(古川善一支部長)は9月20日、「会津若松市少年の家」でひのきしんを実施、10人が参加した。同所は、例年の「全教一斉ひのきしんデー」の会場となっていたが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止に。これに代わる形で今回、市の要望に応えて、感染対策を徹底したうえで実施した。当日は、館内の清掃と周囲の除草作業に汗を流した。東京・北多摩西部支部〔東京・小林社友]北多摩西部支部(中島政直支部長)は10月20日から3日までの3日間、国立市の滝乃川学園でひのきしんを実施し同支部では、例年の「ひのきしんデー」の会場として、同所で清掃活動を行っている。今年は、コロナ禍により大規模な活動の自粛を余儀なくされるなか、支部内から有志を募り、実施日と実動時間を設定して、密集しないよう配慮したうえでひのきしんを行った。3日間とも晴天のもと、5人ずつ延べ55人の教友が広大な敷地内の除草と清掃に勤しんだ。施設側からの謝辞で「また来てほしい」と要請があったことか、ら同支部では今後、少人数での活動を定期的に継続していく予定。□婦人会□越乃國支部[越乃國大・上田社友〕越乃國支部は10月3日、福井県敦賀市の大教会で総会を開催、9人が参加した。当日は、新型コロナウイルス感染予防対策を万全にしたうえで執行。最初に、今年の婦人会創立10周年のお礼と、来年11月の大教会創立10周年記念祭への決意、加えコロナの事情の治まりを願い、参加者全員で座りづとめと「よろづよ八首」を勤めた。式典では、宇野洋江支部長が婦人会本部の祝辞を代読してあいさつ。続いて、宇野美和・大教会長が祝辞を述べた。この後、会員代表2人が感話した。語り部「元の理」甲賀支部〔甲賀大・岡田社友〕甲賀支部(山田ジョアン光子支部長)は10月2日、滋賀県甲賀市の大教会「語り部『元の理』」を開催、10人が参加した。これは、コロナ禍の中で、あらためて親神様の教えにふれる機会として企画されたもの。当日は、岡田悟・大教会役員が「元の理」について語った。立教184年おみちの日記好評発売中●B6判●定価600円(税込)文芸連載小説ふたり星の降る夜は作/片山恭一画/リン第12話愛想のないふたり翌日は土曜日で診療所が休みなので、トトは午後から省吾さんの農場へ出かけることにした。午前中に電話をして約束したらしい。カンとわたしも一緒に行くことになった。雲一つない青空が広がっていた。農地は町の外れの山間にある。畑の向こうに一軒の家がぽつんと建っていて、男が屋根の修理をしていた。トトが声をかけると、主らしい男ははしごから降りてきた。見たところ、六十歳は超えていそうだ。わたしはもっと若い人を想像していた。「突然お邪魔してすみません」とトトは言った。「どうせ暇だからね」。相手は額の汗をタオルで拭いながら、ぶっきらぼうに答えた。新聞の記事を読んで、もう少し詳しく話を聞きたくなったとトトは説明した。「まあ、歩きながら話そうか」。男は先に立って歩きはじめた。一匹の犬が近寄ってきた。三歳くらいの雑種で茶色の毛並みをしている。「見かけないやつだなあ、何しに来た」と言うので、「おまえの主人が飼っている豚の様子を見に来たのさ」と言ってやった。相手はそれ以上の興味を失ったらしく、どこかへ行ってしまった。まったく愛想のないやつだ。「このあたりはみんな水田「だったんだ」。主人のほうもそれほど愛想がいいとは言えない。「五ヘクタールはある」「耕作放棄された土地の維持管理を引き受けられているということでしたね」「手間のかかる稲の面倒を、一人で五ヘクタールもみられるもんか。だから一部だけ畑にして、あとは遊ばせている。しかし遊ばせていても草は生える。おれも、もうすぐ七十だ。この歳で草刈りなんかしたくないだろう?それで豚に食べてもらうことにした」「なるほど。『沈黙の春』とは逆の発想ですね」「なんだい、そりゃあ」竹の柵のなかに数頭の豚がいた。主の姿を見ると、餌をもらえると思ったのか近づいてきた。あいにく豚とは言葉が通じない。わたしは友好的に尻尾だけ振っておいた。「月に一頭半出荷している。それ以上増やすと、こっちが大変だ。とにかく楽をすることだけ考えているからね」。そう言って、相手はにやりと笑った。「出荷したら、生後二、三カ月の子豚を買ってくる。そいつを三日絶食させるんだ。どうしてかわかるかい?」しばらく考えて、トトは「いいえ」というように首を振った。「連中は腹を空かせて必死に食べ物を探しまわる」男はどこか得意げに言った。「それまでコンクリートの上で配合飼料しか食べたことのなかった子豚が、地面に生えている草も食べるし、土を掘り返して木の根っこみたいなものも食べる。こんなものも食べられるのかと学習していくわけだ。土のなかにいるバクテリアなんかも腸に取り込まれるから便も良くなる。それから少しずつ普通の餌を与えていくんだ」トトはいたく感心したように何度もうなずいていた。道友社の本好評発売中中島みゆき第二詩集四十行のひとりごと読者の声『天理時報』の連載中から愛読していたので、本になるのを心待ちにしていました。近くの書店では見つからず、取り寄せていただきました。一番心に響いたのは「ビギナーズラック来い来い」です。人生には波があり、うれしい時もあれば悲しい時もあるけれど、心の持ち方で変わってくる――。素敵な詩です。《70代・女性》18篇の詩はどれも味わい深く、言葉と感性の豊かさに敬服しました。なかでも「まことに申し訳ございます」では、みゆきさんの信念や筋が通っている様子に、クスッと笑みがこぼれました。《60代・女性》みゆきさんのオフィシャルサイトを見て、本書を知りました。「ぜったいグランプリ」では、「『時代』にまつわるこんなエピソードがあったのか!」と驚くとともに、裏話を新たに知ることのできたうれしさでいっぱいです。どの詩も楽曲のようで、紡がれた〝言葉〟を奥深く味わえる一冊でした。《10代・男性》千字に祈りを込めて定価=本体1,300円+税命知と青年実業家・松下幸之助は何を見たのか天住理原則也SumiharaNoriya定価本体1,400円+税天理教道友社直接お申し込みください。注文受付03(3917)6501[東京支社]https://doyusha.net