インカレで男子V 女子準V – 天理大学ホッケー部
天理大学ホッケー部は10月30日から11月3日にかけて、岐阜県各務原市の川崎重工ホッケースタジアムで開催された「全日本学生ホッケー選手権大会(インカレ)」に出場。男子が13年ぶり30回目の優勝を果たし、女子は準優勝となった。この結果を受けて、男女ともに11月25日から開幕する「全日本ホッケー選手権大会」に出場する。
13年ぶり30回目の日本一 – 男子
今夏「全日本大学ホッケー王座決定戦」で4大会ぶりに優勝した同部男子。全選手をA・B二つのチームに分け、選手間の競争意識を高めながら練習し、各種大会に出場してきた。
その中で、今年のチームの課題が明確になってきた。それは、得点力は十分あるものの、失点が多いこと。インカレに向けてディフェンス力の強化を目指し、プレスなどの守備練習に時間を割いてきた。
初戦の甲南大学戦を6‐0、準々決勝の慶應義塾大学戦を7‐2で勝利。準決勝の明治大学戦も3‐0で順当に勝ち上がり、決勝は、同じ関西学生リーグで常にトップ争いを繰り広げている立命館大学との対戦となった。
開始15分、ペナルティーコーナーを獲得した天理大は、永吉拳選手(3年)がフリックシュートを決めて先制する。
その後も相手チームにセットプレーのチャンスを与えず、固いディフェンスでゴールを守る天理大。追加点こそ挙げられなかったものの、終始、試合を優位に進め、1‐0で勝利。13年ぶり30回目の優勝に輝いた。
松田歩キャプテン(4年)は「優勝を目標にしてきたので、達成できてうれしい。学生チャンピオンということに慢心せず、全日本選手権でも気を引き締めて戦っていく」と気合を入れていた。
◇
なお、今大会の最優秀賞に松田キャプテンが選ばれた。
健闘もあと一歩及ばず – 女子
今年の春季リーグでは2位、大学王座では3位と、あと一歩のところでタイトルを逃してきた同部女子。
今年のチームは、柴田ひかるキャプテン(4年)を中心に、2年生が多くレギュラー入りしている若いチーム。なかでも、副キャプテンを務める濱本妃奈選手(2年)は守備の要だ。
大会に向けて守備の強化を掲げ、相手選手へのマークの仕方や複数人でのコンビネーションプレーに磨きをかけてきた。
初戦を4‐0、準々決勝を9‐0で勝ち進むと、優勝候補の立命館大とは準決勝で対戦。厳しい戦いとなるなか、2‐1の僅差で勝利した。
長谷部謙二監督(51歳)は、「よく走り、選手一人ひとりの気迫のこもったプレーが見られた」と話す。
その後、18年ぶりの優勝を懸けて決勝戦に臨んだが、東海学院大学に0‐2で敗れ、準優勝となった。
柴田キャプテンは「準優勝は正直言って悔しい。立命館大学戦のように、強い気持ちでチームが一つになって戦うことができればよかった。全日本選手権では、自分たちの持ち味を出せるように、選手全員の心を一つにして戦いたい」と語った。
◇
なお、全日本選手権の男子の初戦は11月25日、小矢部REDOXと対戦。女子は翌26日に、南都銀行SHOOTING STARSと対戦する。