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日課の“山歩”で登山道整備「高御位山の達人」と称され 長谷川英樹さん – ヒューマンてんり人


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兵庫県加古川市と高砂市の境に位置する高御位山に毎日登り、長年にわたって山道の点検・整備を続けている。昨年、日本観光振興協会関西支部から感謝状を送られた。

幼いころは体が弱く寝込みがちだった。高校からマラソンを始め、トレーニングの一環で自宅近くの高御位山に登るように。だんだん体が強くなり、健康でいられることの有り難さを人一倍味わってきたという。

ある日のトレーニング中に、山道の階段を補修する高齢の登山者と出会い、声をかけた。セメントや砂などを登山口から現場まで運ぶ作業を手伝い、自身も整備を心がけるようになった。

定年退職後は日課の“山歩”のように欠かさず登り、登山道の点検・整備を本格的に始めた。加古川市と連携して登山者向けのガイドスタッフなども務め、いつしか“高御位山の達人”と称されるように。

「山道の整備ができるのも、健康な体をご守護いただいているからこそ。高御位山を訪れる人たちが、存分に体を動かせる喜びを実感し、山でのひと時を満喫できるよう、これからも体が動く限り続けていきたい」