5年ぶりの現地活動 笑顔に心救われる – おやのことば・おやのこころ
2023年2月25日
おやのことば・おやのこころ 南は、とんと道がついてないで、南半国道弘めに出す。
『稿本天理教教祖伝逸話篇』84「南半国」
2月12日から「天理大学国際参加プロジェクト(IPP)」の現地活動のため、タイ王国東北地方のマハーサーラカーム県に滞在しています。
2001年にインド西部を襲った大地震の際、現地へ赴き救援活動を実施したことから始まったIPPは、以来アジアの発展途上国での災害救援や教育支援のボランティア活動を毎年実施し、学内外から高い評価を受けてきました。しかし18年以降は、コロナ禍などで中止を余儀なくされました。
そんななか、このたび5年ぶりに現地活動を行うことになり、23人の学生と共に渡泰。同県の貧しい寒村に入り、日本とは異なる生活環境に身を置きながら、村の人々に喜んでもらいたいと環境問題の改善や村おこしの支援に取り組みました。
活動の一環として、村内唯一の小学校で交流会を実施しました。財政難などで廃校の危機に瀕し、その危機を回避しようと昼食用に敷地内で米を作り、豚・鶏・魚などを飼育し、自給自足を目指しています。そんな状況下でも、子供たちの表情は底抜けに明るく、IPPで準備した昼食の日本のカレーライスをお代わりするときのキラキラした笑顔に、心救われる思いがしました。
村での活動を無事に終え、マハーサーラカームの市内に戻った翌朝、阪東大教会の布教拠点「マハサラカム集談所」で参拝。数年前に完成した立派な神殿でぬかずき、村での活動の御礼を申し上げずにはいられませんでした。
(足立)