特別企画 天理は“サクラの名所” 春は桜花爛漫の親里へ
絶景スポット紹介!“さくらウォーク”マップ配布も
桜花爛漫の春は“サクラの名所”親里へ――。近年、SNSにアップされた“天理のサクラ”の写真が反響を呼び、教内外を問わず、多くの人々が春の親里を訪れている。この特別企画では、天理の“サクラの絶景”を楽しめる3カ所の観賞スポットを紹介。さらに“サクラボール”の写真を撮った藤浪秀明さんにサクラ撮影のポイントなどを聞いた。また、道友社では昨年「天理さくらウォーク」と銘打ち、親里のサクラの見どころや観覧ルートを案内する「おやさと桜MAP」を作成。市内各所に常設したところ、多くの好評の声を頂いた。今年も新バージョンのMAPを、市内で無料配布する。
東筋 – アタミザクラ(開花期間:3月初旬~下旬)
東筋北側の塀沿いに、3月初旬から下旬にかけてアタミザクラが咲き誇る。
アタミザクラは、日本列島で最も早咲きで、インド原産の寒桜の一種。開花期間が1カ月以上と長く、淡いピンク色の花を咲かせる。
昭和56年、中山善衞・三代真柱様に友人が苗木を贈ったのが桜並木の始まりで、いまでは「奈良県で最初に咲くサクラの名所」として広く知られている。
布留川河川敷 – ソメイヨシノ、ベニシダレザクラなど5種(開花期間:3月下旬~4月初旬)
親里大路に沿って東から西へ流れる布留川の両岸では、3月下旬~4月初旬にかけて、ソメイヨシノ、ベニシダレザクラ、陽光ザクラなど5種、数十本の紅白のサクラが咲き乱れる。
全国各地からお供えされた苗木は、約40年前から、営繕部造園課員の手で少しずつ植えられてきた。
別席場前 – シダレザクラ(開花期間:3月下旬)
別席場前では3月下旬、親里の“サクラの顔”とも言えるシダレザクラが見ごろを迎える。
このシダレザクラは昭和30年代に東北有数のサクラの名所・秋田県角館からお供えされたもの。お供えされた苗木は、営繕部造園課員の手で親里各所に植えられ、残りを畑で育てたのち移し替えられた。本来、大きく成長しない品種だが、丸太と竹で組まれた支柱で枝を支えることで、ボリュームあるサクラの大木に成長した。
名物のシダレザクラ 夜間のライトアップも
2022年に続き、今年も別席場前のシダレザクラの夜間ライトアップが期間限定で行われる。2022年のライトアップ期間中は、幻想的なシダレザクラの写真や動画がSNSに多数投稿されて反響を呼び、1日に1000人余りが訪れるなど大きな話題になった。
今年は3月24日から4月4日にかけて、午後7時から1時間、ライトアップを実施。専用駐車場は北2駐車場。
また、別席場前のシダレザクラの映像が見られるライブカメラを設置。道友社ホームページからアクセスできる。期間は3月13日から4月7日まで。
「おやさと桜MAP」市内各所に
道友社は2022年に引き続き、「天理さくらウォーク」と銘打ち、親里のサクラの見どころや観覧ルートなどを案内する新バージョンの「おやさと桜MAP」を作成。おやさと書店をはじめ駅や市役所、「なら歴史芸術文化村」などで無料配布する予定。
初めて天理を訪れる人はもとより、ようぼく・信者が未信仰の人をおぢばへ誘う“ツール(道具)”として活用できる。
SNS総フォロワー数18万人超えの人気写真家 藤浪秀明さんに聞く 天理のサクラの魅力
天理のサクラは7年ほど前から撮影していて、春に二度訪れます。
一度目は、東筋のアタミザクラが見ごろを迎える時期。朝8時ごろに多くのメジロがアタミザクラに群れるので、ピンクと緑のコントラストがとても映え、桜並木の見た目と鳥のさえずりが心を癒やしてくれます。
二度目は、別席場前のシダレザクラが満開になるころ。シンメトリーなおやさとやかたを背景に、真正面から撮影するのがおすすめですが、斜めから二つのシダレザクラを重ねると、よりボリューム感のある姿が楽しめます。
天理の人たちが、人に喜んでもらいたいとの思いで真心を込めて育てたサクラは、どれも素晴らしい花を咲かせます。この感動を多くの人たちと共有したいですね。