「天理時報オンライン」の活用を – 視点
昨年実施された「メディアに関する全国世論調査」によると、「月ぎめで新聞を取っているひと」の割合は、70代で81.3%、50代で57%、40代で42.5%、30代で30.3%だった。また「月ぎめで新聞をとらない理由」については、60代以下のおよそ80%が、「テレビやインターネットなど他の情報で十分だから」と答え、同世代の約半数が「新聞の購読料は高いから」と答えている。
こうした調査から、スマートフォンなど情報端末の普及によって紙製の媒体を買って読む習慣のない人が増えつつある今日の社会状況が窺える。
この傾向は、教内でも無縁ではない。実際、教会が丹精のために『天理時報』の購読申し込みをまとめて管理したり、一括購入して教会から個別送付したりしているようなケースを除くと、個人で時報を定期購読する人の数は伸び悩んでいる。教内においても、若い層を中心に紙製の媒体を買って読む習慣のない人が着実に増えている感がある。
こうした状況に対応して、このたび道友社では「天理時報オンライン」を開始した。この新サービスは、時報をインターネット上で読めるようにしたもので、サイトにアクセスすれば、教会本部のお知らせ、親里や全国の「お道のニュース」などの情報を得ることができ、ユーザー登録すれば、時報のいくつかの記事を無料で読むことができる。
さらに課金制のプランに加入すると、時報の全記事を閲覧できるだけでなく、過去の紙面を検索閲覧することもでき、また道友社の電子書籍の閲覧など、さまざまなサービスも利用できる。
この「天理時報オンライン」の最大の利点は、世界のどこにいても、いつでも、お道の情報にふれて、おぢばにつながることができる点だ。実際に海外在住のようぼくに利用を勧めたところ、「おぢばが近くなった」という感激の言葉を聞いた。また、社会の一線で働く人には、自宅で落ち着いて時報を開く余裕がないという声も多い。そんな方々に、お道のにをいを届け、おぢばにつながってもらう”ツール(道具)”としての活用が期待される。今後、紙製の時報と併用して、大いにご活用いただきたい。
(諸井)