親里の学び舎から巣立つ
学生、生徒、児童たちが、それぞれの学び舎から巣立つ門出の春――。親里管内の卒業式は3月20日、天理小学校の卒業式をもってすべて終了した。幼稚園から大学・大学院まで管内11校・施設の卒業生総数は1880人。今年4月に天理大と統合する天理医療大学は3月12日、最後の学位授与式を挙行した。
天理医療大学で最後の学位授与式
昭和42年、天理よろづ相談所「憩の家」付属の専門学校として開校した、天理高等看護学院(のちの天理看護学院)と天理衛生検査技師学校(のちの天理医学技術学校)を源流とする天理医療大学。平成24年、両校を母体とする学校法人天理よろづ相談所学園「天理医療大学」が設立。お道の信条教育に基づき“看護・医療ようぼく”を育成してきた。同大からは、これまでに看護師570人、臨床検査技師219人が輩出。今年4月、天理大との統合に伴い、天理大「医療学部」として新たなスタートを切る。
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3月12日に挙行された第8回学位授与式では、医療学部看護学科68人、同臨床検査学科24人が学位記を授与された。
席上、あいさつに立った中田善亮表統領は「人に尽くすことを自らの喜びとする」という建学の精神と、天理医療大の沿革にふれたうえで、病気やけがの悩みの根本である心の部分をしっかりと見つめ、病む人に寄り添い、信頼と安心を得てもらえるような看護師、検査技師に育つよう求めた。
そのうえで、同大が来年度から天理大学医療学部として再スタートすることに言及。医療ようぼくとしての使命を有することに変わりはないとして、「これまでの歴史のうえに、さらなる歴史を積み上げていただきたい」と期待を述べた。
式後、学科ごとに成績優秀者への表彰やセレモニーを実施。最後に、本部神殿でおつとめを勤めた。