春の息吹に包まれて – おやのことば・おやのこころ
2023年3月25日
おやのことば・おやのこころ 五ッ いつもたすけがせくからに
「みかぐらうた」四下り目
はやくやうきになりてこい
いつも通る野道にも、春がやって来ました。
黄色いタンポポが花開き、色とりどりのチョウがひらひらと軽やかに舞っています。土筆も数本、ひょっこり顔をのぞかせています。耳を澄ませば、風に揺れる木の葉のそよめき、清らかな小川のせせらぎが聴こえます。
草木が芽吹き、生き物が躍動し始めると、おのずと心が浮き立ってくるから不思議です。小鳥たちのさえずりに誘われてか、気づけば、ルンルンと鼻歌を歌っていました。柔らかな春風に身を委ねているだけで、幸せな気分に満たされます。もしかすると陽気な心というのは、春の息吹に包まれ、生きとし生けるものを愛でているときの気持ちに通じているのかもしれません。
世界中の人間が皆、そうした陽気な心になることを、親神様はどれだけお待ち望みくださっていることでしょう。掲出のお歌を拝すと、をやの切なる思いが胸に迫ります。何より大切なのは、たすけ一条の道の根本であるおつとめを勤めることです。私たち信仰者は、このおつとめを通して日々心を澄まし、互いに勇ませ合い、たすけ合って、周囲に陽気ぐらしの姿を映していきたいものです。
色づき始めたサクラの木で、小鳥が羽を休めて爽やかな歌声を響かせています。もうすぐ百花繚乱の季節です。のんびり野道でも歩いて、身も心もリフレッシュしてみませんか。
(大西)