「顧客に寄り添う住まい」を提供したい ㈱ナガタハウジング代表取締役 永田光笛さん – ようぼく百花
住まいづくりを通じてお客さまを笑顔にしたい――。
株式会社ナガタハウジングで代表取締役を務める永田光笛さん(46歳・本心徳分教会ようぼく・愛知県東海市)。
「住まいの提供を通して快適な暮らしと豊かな社会づくりに貢献する」との理念を胸に、中古住宅の販売とリノベーションを掛け合わせた独自のサービス「住まいる事業」を展開。現在、名古屋市と東海市で中古住宅専門店「住まいる。」を営んでいる。
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信仰3代目。幼いころから信仰初代の祖母や両親のもとで教えに親しみ、家族そろって頻繁に教会へ足を運んだ。高校1年生のとき、実家の布教所が教会名称の理を頂いた。永田さん自身も学生会活動に積極的に参加し、同世代の友人と信仰を深めた。
高校卒業後は、修養科を志願したのち、リフォーム業に3年間従事。22歳のとき、大手不動産会社へ就職した。
そんな折、永田さんに信仰的な転機が訪れる。
きっかけは、上級教会の神殿普請。両親がつくし・はこびに努める姿を見た永田さんは、「親が頑張るなら」と奮起。精いっぱい働いては、教会へのつくし・はこびを重ねた。そのうち、不思議と会社で大きな仕事を任されるようになり、瞬く間に昇進した。
「神様にお喜びいただこうと一生懸命つとめる中で、私自身にも結構な姿をお見せいただいた。神様の御用は、つとめた分だけ必ず受け取ってくださる。あらためて、信仰のありがたさを実感した」
会社では、転勤などの都合で県外で働くことが少なくなかったという永田さん。父から「上級と自教会の月次祭は勤めるように」と言われるなか、いつしか地元へ戻らなければと思うように。やがて平成22年、11年半勤めた会社を退職。それまでに培った不動産業のノウハウを生かして賃貸の管理・仲介などを行う㈱ナガタハウジングを設立した。
神様に信頼される毎日を心がけ
昨年1月、中古住宅販売とリノベーションを掛け合わせることで比較的安価に、顧客の希望に沿った住宅を提供する「住まいる事業」を新たにスタートさせた。そこには、「誰でも家を購入できる社会に」との願いが込められている。
「いまは家族構成が多様化している時代。『住まいる事業』を通じて、各家庭のライフスタイルに合った住まいを造り、お客さまに快適な暮らしを提供したい」
一般的に30代・40代の客層が多いとされる不動産業界だが、永田さんの店には50代や60代、さらにはシングルマザーなど、年齢や家族構成を問わず、さまざまな人が来店する。
「お客さま一人ひとりに寄り添う」ことを大事にする一方で、社員に対しては日々、教えのエッセンスを伝えるよう心がけている。
「『人救けたら我が身救かる』や『日々、感謝して通る』など、お道の教えは社会で働くうえでも大切なものばかり。なるべく分かりやすく噛み砕いて教えを伝え、少しでも社員の人生が幸せになれば」
今年2月、2店舗目となる中古住宅専門店「住まいる。」東海店をオープン。地域の人々のために「住まいる事業」をさらに拡大させようと奔走する一方で、月次祭参拝を欠かさない。
永田さんは「信仰者として会社を経営する以上、神様に信頼してもらえるような毎日を送ることが大事だと考えている。神様に応援してもらえるよう、これからも地域の人々が喜ぶ住まいづくりに努めていきたい」と話した。