わが子の心の成長を垣間見て – おやのことば・おやのこころ
2023年5月20日
おやのことば・おやのこころ 親に孝行は、銭金要らん。とかく、按摩で堪能させ。
『稿本天理教教祖伝逸話篇』157「ええ手やなあ」
大型連休中のある日、小学1年生の長男が「背を測って」と言ってきました。ちょうど、この日は「こどもの日」。「柱のきずは おととしの 五月五日の背くらべ」。童謡の情景を思い浮かべながら、壁の身長計の目盛に新しい日付を書き込みました。
その数日後、妻の母への贈り物を選びに出かけたときのこと。「母の日」向けの商品が並ぶ広い店内の靴売り場で、長男が突然、女性用のスニーカーを指さして「これをお母さんに買ってあげたい」と言うのです。値札を見ると、お年玉の残りを全額出しても足りそうにありません。妻と顔を見合わせつつ「ありがとう。気持ちだけ受け取っておくから、お母さんへの感謝の心を忘れないでね」と伝えました。
もしかすると長男は、妻の運動靴が傷んでいることを知っていたのかもしれません。親としては体の発育もさることながら、わが子の心の成長を垣間見ることができてうれしい半面、少し気恥ずかしさも覚えました。私自身、子供のころ「母の日」に何かを贈った記憶がなかったからです。母が出直した今となっては「元気なうちに、もっと親孝行しておけばよかった」との思いに駆られています。
すくすくと育つわが子に先を越されないよう、来月の「父の日」には、健在の父の肩をもみながら、日ごろの感謝の思いを伝えようと思います。
(榊)