秦孝志(87歳・茨城県稲敷市)
30年ほど前から、いつも利用しているごみ集積所の清掃ひのきしんを続けている。
50歳のときに大腸がんを患い、鮮やかなご守護を頂いた。その数年後から、ご恩報じのひのきしんとして、この清掃活動を始めた。
そんななか、いつものように集積所を掃除していて、ふと隣の空き地が気になった。雑草に覆われ、長い間、放置されている様子。そこで、何か自分にできることはないかと土地の所有者に相談したところ、地域の方に喜んでもらえるならと、空き地に花壇を作ることを許していただいた。
花壇作りは、生い茂った雑草を刈り取るところから始めた。ある日、一人で作業していると、近所の人に声をかけられた。花壇の話をしたところ、協力を申し出てくださった。時折、作業を手伝ってもらうなか、この活動が地域で噂になったのか、たくさんの協力者が現れた。そのおかげで先日、花壇の土作りを終えることができた。現在は、協力者から提供された花の苗を植え、皆で開花を楽しみにしている。
地域でのささやかなひのきしん活動だったが、振り返れば、神様の応援があったからこそ、ここまで多くの方が協力してくださったのだと思えてならない。
これからも、長年続けてきたひのきしんはもとより、花壇の完成を目指して励みたい。