中山はるえ婦人会長あいさつ – 婦人会第104回総会
諭し合い談じ合って立派な「道の台」に
教祖が人を育てられたお姿を手本に
中山婦人会長は冒頭、新型コロナウイルス感染症の節が起こった2年前から、人を集めての行事が以前のようにできない状況が続いていることにふれたうえで、「人を育てることは、行事に参加する以上に、日々の努力こそが大切」と強調。確かにおぢばの行事に参加することは素晴らしい体験であり、得るものは大きいが、親神様は、この節を通じて「一日一日、育てる意識を持って、心をかけ、声をかけることこそが丹精なのだということを、あらためて教えてくださっているのではないか」と話された。
続いて、社会の変化に伴って、仕込みや躾が甘くなるのは仕方のないことかもしれないが、「信仰的な考え方、信念というものは、世上の思想や風潮に左右されずに変わりなく伝えなければならない。また忍耐強さを身に付けさせる、厳しさも忘れてはならない」と、次代の育成に際する心構えを諄々と諭された。
また、歴代の真柱様の、婦人会総会でのお言葉を踏まえ、歴代真柱様がずっと願い続けてくださっているのは「人を産み育てる徳分を持つ女性に、教祖が人を育てられたお姿を手本として、後に続く者を立派なようぼくに育ててもらいたいということである」と明示。真柱様は、「道の台」を使命とする婦人の、人を育てることの重さ、心得を懇々とお諭しくだされているとして、「教祖のひながたをたどることの一つは、教祖の人を育てるうえでのお心配り、なさり方を手本として実行すること」と述べられた。
さらに、国の内外で起こる厳しい事情にふれたうえで、いまお道を信仰する私たちが、よろづたすけのおつとめを真剣に勤め、親神様に祈り、その願いを受け取っていただくためには、教えを実行することが大切であるとして、「親神様が婦人に望まれる役目を、しっかりとつとめること。それに尽きる」と話された。
老いも若きも互いの成人を手伝い
この後、婦人会が「一時女、婦人会として始め掛け。これ人間が始め掛けたのやない。神が始めさしたのや。これは古い道にこういう理がある、こういう事があると、互い/\研究始めたら、いかな理ある、どんな理もある」「婦人会というは、道始めて互い/\の諭し合いの道治めてやれ」(明治31年3月25日)との「おさしづ」によって始まったことにふれ、「なるほど婦人というのは話すことが好きであり、得意な方が多い。心の内を聴いてもらって、心が楽になることがある。人の意見を聞いて理解を深めていくことができる。婦人の成人のうえには欠かせないものだと思う」と述べられた。
そのうえで、婦人同士が諭し合い、談じ合うことの大切さに言及。親神様の教えを実行し、教祖のひながたを目標に通らせていただいているつもりでも、悩んだり心得違いをしてしまったり、自分のことはなかなか気づかないものであるから、互いに気づいたことを諭し、諭される中で、成人を進めてもらいたいとの思召だと思う、と話された。
また、人を育てるうえで、まずは自分が教えを心に治めるために、積極的に教えを学び、教えに則った行動を心がけ、確固たる信念を培うことが肝心であるとして、「婦人同士が互いに諭し合い、談じ合うことによって、心を練り、磨いて、立派な道の台となれるように、婦人会活動を進めていきたい」と求められた。
最後に中山婦人会長は、今年11月27日に第30回女子青年大会を親里で開催することにふれ、次代を担う立派な道の台となるよう、日々に心を砕いて丹精するよう呼びかけるとともに、「老いも若きも道の婦人同士が諭し合い、談じ合って、互いの成人を手伝って立派な道の台となれるように育つ努力をし、世界中の人々が互いに立て合い、たすけ合う陽気ぐらしの世界実現という一つの目標に向かって、それぞれが与えられた立場、役目を勇んでつとめること。そして、まだ教えを知らない多くの人に教えを伝え広めることが、私たちのご恩報じであることを肝に銘じ、特に共に道の台として歩んでくださる婦人会員を、一人でも多くご守護いただけるよう」努めていただきたいと述べて、あいさつを締めくくられた。