おやのことば・おやのこころ(2022年5月4日号)
八ッ やしきハかみのでんぢやで
「みかぐらうた」七下り目
まいたるたねハみなはへる
若葉輝く季節となりました。柔らかな木漏れ日と葉分けの風が、とても心地よく感じられます。
わが家の庭でも、萌え立つ草木や色彩豊かな花々が、春の光に照らされて日一日と鮮やかさを増しています。最近、種を蒔いたばかりのプランターに目をやると、若芽がすでに小さな頭を出していました。
「いっぱい芽が出ているよ」
毎朝、水やりのお手伝いをしている幼い娘二人は、自分たちが育てているという思いもあってか、日々の成長の変化がうれしくて仕方ないようです。
このように、蒔いた種がたくさん生えてくれたらありがたいのですが、時には芽が出なかったり、腐ってしまったりすることもあるものです。人生も同じで、いくら良い種を蒔いても、思うように成長しなかったり、結果に結びつかなかったりすることが、しばしばあります。
そんなことを娘たちに伝えるのはまだ早いですが、いずれ時が来たときに、掲出のお歌の神意とともに、おぢばに伏せ込みの種を蒔く大切さを語り聞かせたいと思っています。実り豊かな人生へとつながる“ぢばへの種蒔き”こそ、お道の信仰者の醍醐味でありましょう。
ところで先日、『リトルマガジン天理少年』に長女が投稿したイラストが掲載されました。庭で水やりをしている様子を描いたものでした。将来、先のお歌の話をする日まで、この号を取っておくことにしましょう。
(大西)