第16期読者モニターアンケート – 紙面とウェブの連動その評価と展望
本紙は昨年4月、より親しみやすい紙面内容を目指すうえから、『天理時報』の紙面を全面的に刷新。また、天理教ホームページ上の「お道のニュース」コーナーに、教内の各種情報を集約して公開するとともに、紙面の主な記事に添えたQRコードから関連動画や過去記事を閲覧できるようにするなど、紙面とウェブコンテンツの連動を積極的に展開してきた。編集部では、この一連の取り組みを読者がどのように受けとめているのかを把握するため、第16期読者モニター(60人)に、「“紙面とウェブの連動”の取り組みについて」と「紙面の内容について」の2種類のアンケートを実施した。その結果を紹介する。
1.主な記事に添えたQRコードについて
1-1 主な記事に添えたQRコードを使ったことはありますか?
記事に添えたQRコードを「使ったことがある」と回答したのは約6割。記事内容をより深く知ることができる動画や過去記事に、読者が興味を持っていることがあらためて分かった。
また、「どのようなコンテンツを利用しましたか」の設問では、親里の風景などの関連動画の視聴が最も多かった。
このほか、関連記事や各種案内も一様に便利との声が寄せられた。
さらに、QRコードの活用の現状についても尋ねたところ、「時報を購読していない人と、印象に残った記事を共有する際、1面に付記された『電子版』のQRコードを利用している」「教会につながる働くようぼくへ、関心度の高そうな記事を写真で送り、QRコードも使ってみるように薦めている」などの意見があり、丹精の一助に活用されていることが分かった。
2.「お道のニュース」について
2-1「お道のニュース」にアクセスして、ニュースをチェックしたことはありますか?
2-2「お道のニュース」の運用について、印象をお答えください。
「『お道のニュース』にアクセスして、ニュースをチェックしたことがありますか」という設問では、「利用したことがない」「存在を知らなかった」の合計が、「利用したことがある」をわずかに上回った。一方で、「お道のニュース」にアクセスした人の意見では、そのほとんどが「意味ある取り組みである」と評価した。
さらに、「お道のニュース」を利用するうえでの、理由や具体的な活用例についても尋ねたところ、利用者自身が親里の情報を知りたいときにアクセスするだけでなく、「未信仰の方に親里のニュースを伝えるときに使っている」などの意見も複数あり、にをいがけのツールとしても活用されていることが明らかになった。今後、より一層の周知徹底が求められる。
「お道のニュース」コーナーは、天理教ホームページ「信仰している方へ」内に開設されている
https://www.tenrikyo.or.jp/yoboku/omichi-news/
3.道友社のSNS運用について
3-1 道友社のSNS(Facebook、Twitter、Instagram)を見たことはありますか?
3-2 道友社のSNSの運用について、印象をお答えください。
道友社のSNS(Facebook、Twitter、Instagram)の認知に関する設問では、約半数が各種SNSの発信の取り組みを知っていることが分かった。
また、その発信内容について、「道友社のSNSの投稿を有用だと思うときはどのような場面ですか」という記述式の設問では、「リアルタイムで親里管内の諸行事のニュースを知りたいとき」といった回答が目立った。このほか、「今の時代に即している」「世界中にいる教友が見やすいように、英文も入れてほしい」など、これからの発信のあり方についての意見も多数寄せられた。
道友社Facebook
https://www.facebook.com/doyusha/
道友社Instagram
https://www.instagram.com/doyusha/
コラム – 刷新から1年 注目の記事
本紙では、昨年の紙面刷新に伴い、写真を大きく載せ、ビジュアルを意識したデザインを心がけることで、より手に取りやすい紙面作りに取り組んできた。第16期読者モニターには、この1年の印象に残る記事についてアンケートに答えてもらった。
まず、“紙面の顔”とも言える1面の主要な記事で、最も印象深いとの意見があったのは「教史再彩」。「先人の信仰の熱が伝わってくる」などの声が多かった。このほか、おぢばの風景などの写真が大きく掲載されている紙面は概ね好評ということが分かった。
続いて、本紙コラムについての設問では、「おやのこころ・ことば」に最も大きな反響があった。「視点」や「人生相談」については、もう一歩踏み込んだ内容を求める意見がある一方で、「信仰生活における思案の参考になる」との声も多く見られた。
ニュース記事については、「おぢばの情報が、とてもありがたい」との好意的な意見が目立つ一方で、「より一層、掲載する記事を厳選するべきでは」との指摘もあった。
また、「信心への扉――おやさまに導かれた女性」「ヒューマンスペシャル」「ようぼく百花」「読者モニターアンケート」「おやさとスケッチ」「修養科の四季」「人に寄り添って」などの企画特集については、「教友たちの“生の声”を聞いているような気になる」「より親近感を感じる」「勇みの種にしている」など、評価する声が多くを占めた。
また、エッセーについては、それぞれに、学びや気づきが多いといった意見のほかに、より信仰的な内容を求める声もあった。