「さんさいの里」山開き – 少年会
5年前から植樹も
少年会本部(西田伊作委員長)は4月17日、天理教青少年野外活動センター「さんさいの里」(奈良市)で恒例の「山開き」を行った。
「さんさいの里」は昭和46年に「たすけ合いと創造」をテーマに、道の後継者育成の場として開所された。
当日の式典では、感謝の広場で教旗・所旗・会旗の掲揚に続いて、キャンプ活動の無事を祈念しておつとめが勤められた。
あいさつに立った西田委員長は、さんさいの里は親神様の火水風のお働きを肌で感じ、一人ではできないことに仲間とたすけ合いながら取り組む喜びを体感するなど、陽気ぐらしを目指すうえで欠かせない大切な経験ができる場であるとして、「野外活動を通じて、お道の人として立派に成人する基礎を育めるように取り組んでいきたい」と話した。
最後に、集いのホール中央で「火入れ式」が行われ、組み上げられた薪に点火。引き続き、燃え上がる炎を囲みながら、来賓あいさつ、さんさいの里使用計画が発表され、最後に、全国12カ所ある「天理キャンプ場」へ届ける“採火”が行われた。
森の再生へ 800本植樹
「さんさいの里」では、6年前の「ナラ枯れ」により、敷地内の木々が大量に枯れるという被害が発生。このナラ枯れは、令和2年度になると42都道府県で感染した樹木が見つかるなど、全国規模の伝染病として各地で猛威を振るっている。
こうした事態を受け、少年会では5年前から枯れ木の伐採や施設の補修といった環境整備、森の再生活動に取り組むとともに、「さんさいの里植樹基金」を開設。クヌギやコナラを中心に、これまで約800本の植樹を行ってきた。さらに今春は、モミジやヤマボウシなど35本を植樹する予定だ。
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同所では、7月27日から8月24日にかけて「夏休みさんさいの里キャンプ」が行われる。また、10月25日の閉山式までキャンプの申し込みを随時受け付けている。
問い合わせは、少年会本部キャンプ活動課へ。
TEL:0743‐63‐1954