ご守護への気づきを教えの実践につなぐ – リポート ようぼく講習会
2023・7/19号を見る
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講義やねりあいなどを通じて“陽気ぐらしのヒント”を得る――。教養室が主催する「ようぼく講習会」は7月9日、おやさとやかた東左第4棟および第5棟で開催され、今回は53人が受講した。これは、ようぼくがそれぞれの立場で、陽気ぐらし世界実現に向かって使命を果たすことができるよう、親里ぢばにおいて、をやの思召を学びながら、自らの役割を再確認し、今後の日常生活に生かそうとするもの。第2回のテーマは「親神様の御守護と教えの実践」。受講者は、プログラムを通じて心新たに教えを学び、土地所での実践を誓った。
午前9時、開講式。あいさつに立った永尾洋夫・教養室長は「本日のプログラムが、親神様のご守護を少しでも実感し、教祖140年祭に向けてしっかり心を定め、教えの実践に励むための一つのきっかけになるように」と期待を述べた。
続いて、八つの班に分かれた受講者たちは、グループタイム「自己紹介」を経て、おやさとやかた東左第4棟の合併教室で、田邊大治本部准員による講義「親神様の御守護と教祖の御教え」を受けた。
講義の中で、田邊本部准員は「おふでさき」や「おさしづ」を引きながら、「かしもの・かりもの」「八つのほこり」「たんのう」の教えについて分かりやすく解説。そのうえで、親神様が望まれる陽気ぐらし世界とは、人間が「元の親」である親神様のご存在とご守護を感じながら、日々感謝し、互いにたすけ合い、共に喜び勇んで暮らす世界であると述べた。
この後、各班で振り返りの時間が持たれた。
真剣な面持ちで意見に耳を傾けていたのは、水野明美さん(59歳・本芝房分教会ようぼく・岐阜県多治見市)。17年前、息子の事情に悩んでいたところ、お道を信仰していた妹からにをいが掛かった。所属教会の前会長夫人から、にをいがけ・おたすけの大切さを諭されて以来、「人たすけたらわが身たすかる」の教えを胸に、毎週にをいがけに歩いている。
こうしたなか、同講習会が実施されることを本紙の記事で知り、「おぢばでお道の教えをしっかりと心に治め、にをいがけ・おたすけに役立てたい」と、初回に続いて受講したという。
水野さんは「この世界は親神様のご守護に満ち満ちているということを、あらためて心に治めることができた。今後は、日々頂戴しているご守護を当たり前と思わず、より一層感謝を込めて、朝夕のおつとめを真剣に勤めさせていただきたい」と話した。
午後は、田邊本部准員による講話「教祖ひながたにみる教えの実践」の後、班ごとにグループタイム「陽気ぐらしに向かって」が行われた。プログラムを通じて得た学びをもとに、それぞれが定めた“陽気ぐらしの実践”を発表し合った。
受講者の中井真さん(32歳・長和分教会ようぼく・天理市)は、「最近、お道の教えを自ら求めるようになった」という。
10年前、父親がお道の信仰を始めた。当初、中井さん自身に信仰する気はなかったが、「父親が折々に教えの一端を伝えてくれたおかげで、お道の教えの素晴らしさに少しずつ気づくことができた」と振り返る。
講習会を受けるに当たり、不安もあったが、分かりやすい内容だったことから、積極的に講義やグループタイムに臨めたという。中井さんは「自らの癖性分を知り、何ごとにも喜ぶ『たんのう』の心で日々を通れるよう意識していきたい」と受講後の感想を語った。
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同講習会は今年、「教祖」と「親神様の御守護と教えの実践」の二つのテーマの1日コースプログラムを、月ごとに実施していく。今後の開催予定は、「教祖」が8月20日、10月8日、12月17日。「親神様の御守護と教えの実践」が9月17日、11月19日となっている(詳細はこちら)。