出世した会社の同期と口論に – 人生相談
Q. 昨年、会社の同期が管理職に出世してから、飲み会の場で、社員に対する愚痴が増えました。私がいまだ平社員であるやっかみもあり、先日、酔いに任せて反論したところ、口論になりました。以後、社内でギクシャクしています。(30代男性)
A. 気のおけない友と飲みに行くのは楽しいものです。けれども、そんなときに、違う立場からの愚痴を聞かされては、お酒もまずくなってしまうということでしょうか。
仲の良い同期との関係は大切にしたいですから、気にせず、また誘ってみてはどうでしょう。話題が変わっていくのは自然なことかもしれません。
相手の身になって考えれば、そんな愚痴を言えるのは、きっとあなただけなのだと思います。評価せずにただ聴いてやることで、彼の気持ちが少しは晴れることになるでしょう。
また、愚痴とはいえ、あなたにとっても参考になる話かもしれません。経験上の後先はあっても、共に育っていくと考えればよいと思います。
加えて、今回のことをきっかけに、飲みに行く回数を少し減らして、家族の時間をより大切にするのも意味あることです。
以前、天理教青年会が「親孝行、夫婦仲良く」というスローガンを謳っていました。働き盛りのあなたには、やるべきことがたくさんあって大変だと思いますが、親や家族を大切にすることも忘れてはいけませんね。
石川啄木は「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て妻としたしむ」と詠っています。
回答者:西村和久(一筋分教会長・「憩の家」事情部教師)